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世界ランク1位のR・ナダル(スペイン)が、11月9日から開催するATPツアー最終戦であるマスターズ・カップ(上海/中国、賞金総額380万ドル、ハード)を、右膝の怪我を理由に欠場すると、月曜日に自身の公式ホームページで明らかにした。
22歳のナダルは、今年で4年連続となるマスターズ・カップへの出場予定だった。2006年、2007年と2年連続で準決勝へ進出を果たし、今年は大会初優勝を狙っていたが、その願いは欠場と言うかたちで叶うことはなくなってしまった。
先週行われた今季最後のマスターズ・シリーズであるBNPパリバ・マスターズの準々決勝を、同じ理由で途中棄権したナダル。金曜日に行われたその試合では、N・ダビデンコ(ロシア)に第1セットを1-6と落としたところでトレーナーの治療を受けたが、試合続行は不可能と判断し棄権を申し入れていた。
「上海でのマスターズ・カップの出場を取り止める決断を下した。こんな大切な大会を欠場しなければならないなんて、これまでのテニス人生でも最も厳しい決断の1つとなった。楽しみにしてくれている中国のファンや、とても良くしてくれた大会の主催者の方々には本当に申し訳ない気持ちで一杯だ。」と、痛切な思いが語られていた。
この決断で、ナダルの2008年のツアーは実質終了することとなる。今季の成績は、81勝11敗とツアー・ベストで、4連覇となった全仏オープンに続いてウィンブルドンでも初優勝を飾るなど8大会で優勝を飾り、8月にはついに、念願の世界ランク1位の座にも着いた。
しかしながら、今月下旬に行われる国別対抗戦のデビスカップの決勝戦のアルゼンチン戦への出場への希望は捨てていない。
「デビスカップの決勝戦までには、何とか回復して出場したい。敵地であるアルゼンチンはマール・デル・プラタで行われるその試合は、祖国スペインにとってとても大切な試合でもある。その試合への出場も、今回の欠場の理由の1つなんだ。」と、デビスカップの決勝戦出場への強い意志も明らかにした。
加えて、「個人的には、目標の1つであった世界ランク1位の座に着くことを達成できたけど、多くの大会で多くの試合をこなしてきたことで体を酷使し、こうしてシーズンの終りに怪我を引き起こしてしまった。肉体的には、ここ数試合は、ベストの状態でプレーするにはかなり厳しい状態だった。」と、ツアーの過酷さも語っていた。
そのナダルに代わって出場するのは、今シーズンのチャンピオン・レースで第9位のG・シモン(フランス)。シモンは5月のカサブランカ、7月のインディアナポリス、9月のブカレストと3大会で優勝し、10月のマドリッドのマスターズ・シリーズでは準優勝を飾るなど、自身初のトップ10入りに成功していた。
このナダルの欠場で、世界ランク2位のR・フェデラー(スイス)の大会3連覇が一気に現実味を帯びてきた。2003年と2004年にも優勝しているフェデラーは、237週続いた同1位の座をナダルに明け渡したものの、全米オープンでの優勝で、再び本来の調子を取り戻している。
今シーズンの獲得ポイントで争うチャンピオン・レースの上位8選手のみしか出場できない最終戦のマスターズ・カップへの、その他の出場選手は以下の通り。
N・ジョコビッチ(セルビア)、A・マレー(英国)、ダビデンコ、A・ロディック(アメリカ)、JW・ツォンガ(フランス)、J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)。年初の全豪オープンで準優勝を飾ったツォンガは、その後調子を崩していたが、先週のBNPパリバ・マスターズで見事優勝を飾り、自力で出場権を獲得した。
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