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優勝すると世界ランク１位が見えてくるナダル

画像提供： Getty/AFLO

男子テニスツアーのマスターズ大会であるＷＳファイナンシャル・グループ・マスターズ（アメリカ/シンシナティ、賞金総額２６１万５０００ドル、ハード）は２８日に開幕したが、今大会で最も注目されているのが、第２シードのＲ・ナダル（スペイン）が、Ｒ・フェデラー（スイス）に代わり世界ランク１位の座に就くかかどうかだ。

昨年までは、クレーコートのスペシャリストとして認知されていたナダルだが、今季はオールラウンドプレイヤーとして進化しており、３つの異なるサーフェスで７つのタイトルを手に入れており、通算成績でも６１勝７敗とツアーをリードしている。

また、今季の全仏オープンで４連覇を達成したナダルは、続くウィンブルドンの決勝でフェデラーをフルセットの激戦の末に下し、フェデラーの大会６連覇の野望を打ち砕いている。

１５７週間もの間、世界ランク２位の座にいるナダルは、今大会で遂に同ランク１位の座を手にすることが出来るかもしれない。先週のマスターズ大会で優勝したナダルと、２回戦敗退のフェデラーのランキングポイントの差は、現在わずかに３００で、もし今大会でナダルが優勝して、準決勝の前にフェデラーが敗退した場合、フェデラーは２３４週間もの間守り続けた王座を、ナダルに明け渡すこととなる。しかし、フェデラーは昨年を含む、今大会で２度の優勝経験があり、簡単には王座交代とはいかないだろう。

今大会では、上位８シードの選手に１回戦免除の権利が与えられ、第１シードのフェデラーと、第２シードのナダルは２回戦からの登場となる。第３シードにはＮ・ジョコビッチ（セルビア）が入り、Ｎ・ダビデンコ（ロシア）、Ｄ・フェレール（スペイン）、Ａ・ロディック（アメリカ）、Ｊ・ブレーク（アメリカ）と続き、第８シードはＡ・マレー（英国）となっている。

大会初日となった２８日は、シングルス１回戦１３試合が行われ、初戦に臨んだシード勢では、第１２シードのＴ・ロブレド（スペイン）がＭ・フィッシュ（アメリカ）を6-2, 6-2で、第１６シードのＩ・カルロビッチ（クロアチア）がＴ・ベルッチ（ブラジル）を6-3, 6-4で下し、それぞれ２回戦に進出した。一方で、第１３シードのＦ・ゴンサレス（チリ）がＴ・ベルディフ（チェコ共和国）に3-6, 6-3, 3-6で、第１４シードのＭ・ヨージニ（ロシア）はＴ・ハース（ドイツ）に6-7 (2-7), 6-2, 4-6で敗れ、大会を後にしている。

この他の試合の結果は以下の通り。

Ｓ・クエリー（アメリカ） ○-× Ｐ・Ｈ・マチュー（フランス）, 6-4, 4-6, 6-3
Ｒ・ジネプリ（アメリカ） ○-× Ｊ・ビョークマン（スウェーデン）, 6-0, 7-6 (7-5)
Ｐ・コールシュライバー（ドイツ） ○-× Ｍ・ヤニ（アメリカ）, 6-3, 6-4
Ｇ・モンフィス（フランス） ○-× Ｄ・ヤング（アメリカ）, 6-1, 6-1
Ｅ・ガルビス（ラトビア） ○-× Ｊ・ニエミネン（フィンランド）, 7-6 (9-7), 6-2
Ａ・セッピ（イタリア） ○-× Ｆ・ロペス（スペイン）, 7-5, 7-5
Ｒ・ソデルリング（スウェーデン） ○-× Ｊ・ベネトー（フランス）, 6-0, 6-3
Ｄ・ツルスノフ（ロシア） ○-× Ｍ・サフィン（ロシア）, 7-6 (7-5), 6-4
Ｊ・アカスーソ（アルゼンチン） ○-× Ｐ・カプデビル（チリ）, 5-7, 6-2, 6-2

今大会の優勝賞金は４２万ドル。