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全豪オープン（賞金総額２０６０万豪ドル）は１５日、シングルス１回戦を行い、ナイトセッションに登場した男子第１シードのＲ・フェデラー（スイス）が、Ｄ・ハートフィールド（アルゼンチン）に6-0, 6-3, 6-0で完勝し、３連覇に向けて磐石のスタートを切った。

今大会前にはウィルス性の腹痛により前哨戦のエキシビション大会、クーヨン・クラシックを棄権するハプニングに見舞われたフェデラーだったが、この日の試合ではその影響を微塵も感じさせること無く、世界ランク１０７位の相手を１時間１４分で退けた。

「こんなに凄い結果は正直期待していなかった。でも、練習では良いプレーが出来ていたし、フットワークも、サーブも、体調も全て完璧だった。満員の観客のおかげで、さらに良いプレーが出来たんじゃないかな。アドレナリンが放出されていると、積極的になるだろう。」とコメント。

シーズン開幕から全豪オープンまでの２週間にトーナメントやエキシビションに１大会も出場せずに男子シングルスで優勝したのは、１９９６年のB・ベッカー（ドイツ）までさかのぼる。

また、フェデラーはこの２週間の大会で他にも成し遂げることがある。全豪オープンでは史上３人目となる３連覇、そして５人目となる４度の優勝という記録がかかっているほか、今大会で優勝すればＰ・サンプラス（アメリカ）が持つ四大大会１４勝という記録に後１勝と迫ることになる。

フェデラーは現在、２００６年決勝のＭ・バグダティス（キプロス）戦から失セット数０の連勝を続けており、２７セット連取中。次の２回戦では３５歳のベテラン、Ｆ・サントロ（フランス）と顔を合わせる。

大会第２日の試合では、第３シードのＮ・ジョコビッチ（セルビア）、第５シードのＤ・フェレール（スペイン）、第７シードのＦ・ゴンサレス（チリ）、第１０シードのＤ・ナルバンディアン（アルゼンチン）、第１２シードのＪ・ブレーク（アメリカ）、第１３シードのＴ・ベルディフ（チェコ共和国）、第１５シードのバグダティス、第１９シードのＬ・ヒューイット（オーストラリア）、２００５年覇者のＭ・サフィン（ロシア）らが順当に２回戦に進出した。