（ロシア、サンクトペテルブルグ）
サンクトペテルブルク・オープン（賞金総額１００万ドル、インドア、ハード）は金曜日に準々決勝を行い、第２シードのＡ・マレー（英国）が第５シードのＤ・ツルスノフ（ロシア）を3-6, 7-6(7-2) 6-4の逆転で下し、準決勝に駒を進めた。
２０歳のマレーは２月のサンノゼの大会でツアー２勝目を挙げていたが、それ以降優勝がない。５月には手首を故障し、全仏とウィンブルドンを含むいくつかの大会の欠場を余儀なくされていた。
木曜日に第１シードのＮ・ダビデンコ（ロシア）がＭ・チリッチ（クロアチア）に敗退したため、残る選手では最高シード選手となっているマレーは、準決勝で第３シードのＭ・ヨージニ（ロシア）と対戦する。ヨージニは準々決勝で第７シードのＰ・コールシュライバー（ドイツ）と対戦したが、第１セットを6-4で奪った時点でコールシュライバーが疲労が理由で棄権したため勝ち上がりを決めた。
コールシュライバーは先週のモスクワの大会の準々決勝でも同様の理由で棄権しており、体調が心配される。
木曜日に昨年覇者Ｍ・アンチッチ（クロアチア）を下したヨージニは今大会２度目の優勝を狙っている。２５歳のヨージニは２００４年の今大会で優勝しており、ツアー通算３勝、今季はロッテルダムの大会でタイトルを獲得している。
もう一方のドローの山では第６シードＦ・ベルダスコ（スペイン）が第４シードＰ・スタラーチェ（イタリア）を6-3, 6-4で下し、準決勝進出を決めた。
今大会まだ１セットも落としていないベルダスコはツアー２勝目、今季初優勝を狙う。２６歳のベルダスコは今季３度目のベスト４進出で、キッツビューヘルとバンコクの大会でもベスト４入りを果たしている。
ベルダスコの準決勝の相手は弱冠１９歳のチリッチ。チリッチは準々決勝でノーシードのＥ・ガルビス（ラトビア）を6-4, 6-4で下し、ベスト４入りを決めている。
チリッチは木曜日に世界４位のダビデンコを下しているが、そのダビデンコは「やる気が見られなかった」という理由でＡＴＰから２千ドルの罰金が課されることになった。
今大会の優勝賞金は１４万２千ドル。
（2007年10月27日9時14分）
【告知】日本vsイギリス BJK杯 準々決勝 
