HOME → ニュースTOP → 今日のニュース(一覧) → 今日のニュース(詳細) |
|
(イギリス、ウィンブルドン)
ウィンブルドン10日目は、またもや雨で多くの試合が中断・延期となったが、男子シングルスは4回戦を全て終え、R・ナダル(スペイン)、N・ジョコビッチ(セルビア)、T・ベルディフ(チェコ共和国)、M・バグダティス(キプロス)が準々決勝進出を決め、ベスト8がようやく出揃った。
ナダルは、3回戦のR・ソデルリング(スウェーデン)戦が先週土曜の試合開始から9度にもわたる中断・延期のため、5日掛かりでようやく水曜日に試合が終了。その疲労からか、この日4回戦ではM・ヨージニ(ロシア)を相手に序盤でリードを許す展開となったが、2セットダウンから反撃に転じ、4-6, 3-6, 6-1, 6-2, 6-2で見事逆転勝ちした。
「ヨージニはボールもフラットで早く、芝に向いている。僕はさすがにベストのコンディションではなかったけど、後半3セットは芝ではこれまで一番いい試合ができたと思う。とても攻撃的なテニスができた。」と、ナダルは苦戦ながらも自信につながる勝利だったと語った。
準々決勝ではT・ベルディフと対戦する。
同じく雨の影響で試合運びが遅れていたジョコビッチもL・ヒューイット(オーストラリア)との4回戦を7-6 (10-8), 7-6 (7-2), 4-6, 7-6 (7-5)の接戦の末に制し、8強入りを決めた。
「ウィンブルドンでは優勝経験もあるヒューイットは、最大の難敵の一人。」と警戒していたジョコビッチは、最初の2セットをタイブレークで取った後、腰に痛みを感じて治療を受ける場面もあり、第3セットはヒューイットが取った。第4セットはまさに互角の試合となったが、タイブレークでは先にリードをとったジョコビッチが優勢のまま勝利を手にした。
「勝ったゲーム数もブレークした数も僕のほうが多いのに負けてしまった。こんなこともあるんだ。」と、負けて消化不良気味のヒューイットだった。
勝ったジョコビッチは、この日の4回戦でN・ダビデンコ(ロシア)を7-6 (7-5), 7-6 (7-5), 6-3で倒したM・バグダティスと準々決勝で対戦する。
もう一方のドローの山では、この日既に準々決勝が開始されたが、R・フェデラー(スイス)対J・C・フェレーロ(スペイン)は第1セット5-5の時点で中断、またA・ロディック(アメリカ)対R・ガスケ(フランス)戦は延期となった。
フェデラーは先週金曜の3回戦でM・サフィン(ロシア)を下した後、4回戦は不戦勝となったため、この日が6日ぶりの試合だった。体力は温存できたものの、試合感覚が鈍っていることが懸念され、この日は3-1とリードした後はフェレーロが逆に攻勢に出たところで試合が持ち越しとなっている。
「フェレーロが『モスキート(蚊)』とあだ名されるのはそれなりの理由がある。」と、J・マッケンロー(アメリカ)は二人の試合を見つつ、フェデラーも警戒が必要だとコメントした。
近年にないスケジュールの遅れとなった今年のウィンブルドンだが、大会主催者側は男子シングルス決勝は予定通り日曜に行われるだろうと見ている。ただし、男子ダブルス決勝は月曜に持ち込まれることになりそうだ。
その他のニュース
|
© 2011 Fubic Corporation. All Rights Reserved.