車いすテニスの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は日本時間7日(現地6日)、男子シングルス決勝が行われ、第1シードの
小田凱人が第4シードの
G・フェルナンデス(アルゼンチン)を6-2, 3-6, 7-6 (13-11)のフルセットの死闘の末に下し初優勝を飾るとともに、史上最年少で生涯ゴールデンスラムの偉業を達成した。表彰式で小田は涙を流した。
>>【動画】小田凱人 死闘制し生涯ゴールデンスラム達成!歓喜の瞬間!<<>>小田凱人vsフェルナンデス 決勝 1ポイント速報・結果<<>>サバレンカvsアニシモワ 決勝 1ポイント速報<<>>シナー、アルカラスら 全米OP組合せ<<全米オープンの車いす部門は2年ぶりの開催。
19歳で世界ランク1位の小田が同大会に出場するのは3度目。最高成績は2022年のベスト8となっていた。
今大会は1回戦で世界ランク8位のC・ラッツラフ(アメリカ)、準々決勝で同15位のS・リソフ(イスラエル)、準決勝で第3シードのM・デ ラ プエンテ(スペイン)を下し決勝に駒を進めた。
31歳で世界ランク4位のフェルナンデスとの顔合わせとなった決勝の第1セット、小田はリターンから積極的に攻撃を仕掛け3度のブレークを果たし先行する。
しかし第2セット、小田は序盤で2度のブレークを許す。第8ゲームで1つブレークを返した小田だったが、第9ゲームで再びブレークを奪われ、1セットオールに追いつかれる。
迎えたファイナルセットは両者3度ずつブレークを奪い合い10ポイントマッチのタイブレークに突入。このタイブレークで小田は6-9と追い込まれるもここから逆転。最後はリターンエースを決め、全米オープン初制覇を果たした。
小田は今回の優勝で、四大大会とパラリンピック全てを制覇する「生涯ゴールデンスラム」を達成。車いすテニスの男子シングルスでは元世界ランク1位の
国枝慎吾に次ぎ史上2人目の偉業となり、19歳での達成は史上最年少となる。
小田は表彰式で涙ながらに思いを明かした。
「パラリンピックが終わってちょうど1年で、(パラリンピックを)超えられたなっていう試合がなくて、今日本当にあのときの試合を超えられたと思っていて、本当に嬉しいです」
「インタビューではすごい強い自分を見せていたんですけど、プレッシャーもすごくて、嫌な思い出がフラッシュバックしたりとかいろいろあって、昨日はあまり寝られなかったりしました。こういうこと言ったことないから、絶対言わずに墓まで持っていこうと思っていたんですけど…」
「とりあえず10代で(生涯ゴールデンスラムを)達成できて嬉しかったし、10代最後に本当に良い試合ができて嬉しいなと思っています」
なお、小田が四大大会で優勝するのは3大会連続7度目となった。
さらに、小田はフェルナンデスとペアを組んだ今大会のダブルスでも優勝を飾っており、単複2冠を成し遂げた。
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