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動き止まり、攻めきれず 心の戦いに敗れた杉山


 開始時に23度あった気温が下がっていく。前日の暑熱が引き、肌寒ささえ感じさせる風が吹く午後6時半すぎ。2時間34分も続いた競り合いは終わった。杉山が最後に力尽きた。
 試合の流れは2人の間を行き来した。最終セットに杉山は3−0から5ゲーム連取される。しかし、後のない4−5で相手のサービスゲームをブレークして5オール。続くゲームを落としたが、再びブレークバック。腰の治療を受けながら、番狂わせに挑む20歳の新鋭と、追い込まれるたびに逆境をはね返すシード選手。局面は2人の精神力のしのぎ合いへと移り、ついに杉山が屈した。
 悔いが残るとしたら7−6、8−7とリードして迎えたレシーブで先に1ポイント先行しながら取りきれなかったこと。「どちらにころんでも不思議でない場面で向こうがいいプレーをした」と認めたが、激しいラリーの中で杉山は受け身だった。「勝敗を分けたのはリードしてから取りきれなかったこと。勝ちたい気持ちが上回って動きが止まり、攻めきれなかった」と分析した。
 精神的には追う立場が楽。上位にはその挑戦をはじき返す強さがいる。「そこが自分に欠けていて、トップ20に入れない原因」と認めた。大舞台での“心の戦い”に31歳は敗れた。(共同)(了)

(2007年1月17日19時03分)