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(スイス、チューリッヒ)
今季WTAツアー最後のティア1大会としてトップ選手が集うチューリッヒ・オープン(賞金総額134万ドル)は木曜日シングルス残りの2回戦が行われ、M・シャラポワ(ロシア)が8強入りを決めた。昨日8強入りを決めたトップシードのA・モレスモ(フランス)は怪我のため棄権することを表明した。
第2シードのシャラポワは1回戦がなくこの日の2回戦から登場、S・ペア(イスラエル)を相手に2時間以上の戦いを制し、6-4, 7-6(7-4)で下した。シャラポワは、「思ったより遅いコートのせいもあり、ちょっと手こずったわ。モスクワの大会後、5日間のブランクがあったので、リズムが狂っていたことも事実。でも足はついてきてくれた。」と、初戦にありがちな難しさをなんとか克服した。準々決勝ではワイルドカード出場の地元T・バシンスキー(スイス)と対戦する。バシンスキーは第8シードのF・スキアボーネ(イタリア)と2回戦を行ったが、第1セット後にスキアボーネが足の負傷で棄権したため、そのまま勝ち上がった。
シャラポワと同じく、第3シードのS・クズネツォワ(ロシア)もJ・ヤンコビッチ(セルビア)との2時間を越える接戦を制し、7-6 (8-6), 7-5でベスト8進出を決めた。試合は拮抗しつつもヤンコビッチ主導で展開し、第1セットのタイブレークでもヤンコビッチが先に6-3とセットポイントを握ったがそこから逆転を許し、第2セットでも5-3とリードしながら4ゲーム連続で落とすなど、「決め」のポイントが取れなかった。
クズネツォワは、「ヤンコビッチは特にUSオープン以降とてもいいプレーをしているので、今日もタフな試合になった。第1セットでは私のほうが上手く賭けに出られたのが勝因だと思う。」と接戦を振り返っていた。明日の準々決勝では、クズネツォワはM・ヒンギス(スイス)と対戦する。両者は今年3回顔を合わせており、ヒンギスが2勝。地元ファンの声援を受ける相手だけに、クズネツォワも相当の覚悟で臨むとのこと。
第4シードのE・デメンティエワ(ロシア)は、この日の第1試合でK・シュレボトニック(スロベニア)と対戦したが、1-6, 4-6で敗れた。デメンティエワはこれでシュレボトニックに対し0勝6敗と苦手な相手となってきた。勝ったシュレボトニックは準々決勝ではM・キリレンコ(ロシア)と対戦する。
昨日の2回戦に勝ち、既に8強入りを決めていたトップシードのモレスモは、2週間前のシュトゥットガルトで傷めた肩の状態が悪化したため、金曜日のD・ハンチュコバ(スロバキア)との準々決勝を前に、棄権することを申し入れた。「今大会に出られるようにと先週無理をして練習したのがよくなかったのかもしれない。」と、ツアー最終戦を間近に控えているだけに、モレスモもコンディションの管理にはさらに神経を使うところ。これにより不戦勝となるハンチュコバは、2002年夏のモントリオール以来初となるティア1大会4強入りを決めた。なおその時は準決勝でモレスモ(同大会優勝)に敗れていた。
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