HOME → ニュースTOP → 今日のニュース(一覧) → 今日のニュース(詳細) |
|
テニスの全米オープンでは4大大会で初めてビデオ判定装置が導入された。ラインのイン、アウトの判定に疑問があるとき、選手はビデオ再生を要求する権利を持ち、審判の判定が覆ることもある。
このシステムは「ホークアイ(タカの目)」と呼ばれる。コートの周囲に置かれた10台のカメラがボールの軌道をとらえ、選手の要求があると、コンピューター画像ですぐに再生。場内の大画面で選手、審判、観客が同時に確認できる。1セットにつき選手は2回まで要求でき、判定が覆らなかった場合は、その後の権利が1回減る。
今大会限りで引退する男子のベテラン、アンドレ・アガシ(米国)は「(導入していない)ウィンブルドンで、3人の審判が間違えた忘れられない判定があった」と賛成派。女子のアメリ・モレスモ(フランス)ら「ファンのためにいい」との声も多い。男子の世界ランキング1位、ロジャー・フェデラー(スイス)は反対派だ。
今夏の北米でのツアー大会ではこのシステムで判定が覆ったケースが男子で41%、女子で36%あった。
微妙な判定があると、スタンドは再生を選手に促す空気に。アンディ・ロディック(米国)は「プレッシャーがかかるから、すぐに判断することも大事」と言う。使うタイミングと結果は試合の流れに影響し、テニスがより複雑なものになっている。(共同)(了)
© 2011 Fubic Corporation. All Rights Reserved.