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(アメリカ、カリフォルニア州サンディエゴ)
アキュラ・クラシック(賞金総額134万ドル)大会3日目の水曜日、この日はディフェンディング・チャンピオンのM・ピアース(フランス)が登場した。復帰明けということもあり、ピアースのプレーに注目が集まったが、さすがに試合感が戻らないのか格下S・バンマー(オーストリア)相手に大苦戦を強いられ、6-1, 6-7 (7-9), 7-6(7-4)、試合時間にして2時間半という死闘を制し、辛くも3回戦進出を決めた。
2月のパリ・インドア大会決勝以来、約半年振りのツアー復帰となったピアースは、「テニスに戻ってきたんだと感じたわ。フルセットで、2度のタイブレイクがあって、先行したりされたりと、およそテニスの試合で起こりうる全ての要素が入った盛り沢山のゲームだったわね。唯一相手にマッチポイントを握られなかったのが救いだった。どうにか良いスタートが切れたのでほっとしているわ。」と、試合を振り返っていた。
31歳のピアースは、先述のパリ・インドア大会決勝で右足の腱を部分断裂させ、その後長期のリハビリを余儀なくされていた。十分な休養の甲斐あって、この日も序盤は、ピアースの持ち味である破壊的なストロークで相手を翻弄してみせた。第2セット以降は、左利きのバンマーに苦戦を強いられたものの最後はタイブレイクに持ち込み4-4から3ポイントを連取して試合を決める勝負強さを発揮した。辛うじて勝利したピアースだが、USオープンに向け調整の遅れが気になるところだ。
一方、腹筋を負傷し2ヶ月ぶりの試合に臨んだ世界ランキング3位のN・ペトロワ(ロシア)は、同胞A・チャクエタゼ(ロシア)に3-6, 7-6(7-5), 2-6のフルセットで敗れ去った。なんとしても復帰戦を白星で飾りたいペトロワだったが、「今日は完全にツキに見放されていたわ。ボールは飛びすぎていたし、どういうショットを打てば良いか判断が難しいと感じる場面があった。復帰戦では、このようなこともあるとは思うけれど凄く残念だわ。」と肩を落としていた。
ナイトセッションでは、トップシードのK・クレイステルス(ベルギー)が6-1, 6-2でS・ストザー(オーストラリア)に圧勝し、昨年から続くアメリカ・ハードコート大会の連勝を21とした。クレイステルスの3回戦の相手は、A・ボンダレンコ(ウクライナ)を6-1, 7-6 (7-4)で下したJ・ヤンコビッチ(セルビア)。
その他のシード勢では、第4シードのE・デメンティエワ(ロシア)、第5シードのP・シュニーダー(スイス)、第11シードのD・ハンチュコバ(スロバキア)、第12シードのF・ペネッタ(イタリア)、第14シードのA・イバノビッチ(セルビア)がそれぞれ順当に3回戦に駒を進めている。またこの日は、V・ズヴォナレーワ(ロシア)がS・ポン(中国)と対戦し、3-6, 7-6 (7-5)と1セットオールになったところで、ポンが熱中症のため棄権したためラッキーな勝利を手にしている。ズヴォナレーワは直近11試合で10勝をあげるなど好調を維持している。
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