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アガシが棄権、ナダルとエナンは敗退◇ナスダック・オープン

(アメリカ、フロリダ州キービスケーン)

雨で順延となっていたナスダック100オープン(男女共催、賞金総額690万USドル)だったが、金曜日に試合が行われ、A・アガシ(アメリカ)が棄権、R・ナダル(スペイン)J・エナン(ベルギー)=アルデンヌが相次いで敗退するという波乱の展開となった。

今大会過去6度の優勝を誇るアガシは腰痛を理由に棄権するという残念な結果となった。来月36歳になるアガシは昨年の全米オープンで決勝に進出して以降わずか8試合しか戦っておらず、そのうち4勝しか出来ないでいる。アガシは「ただプレーをするだけでなく勝ちたいんだよ。でも現状はまだ勝てる状況にないし、これには自分もがっかりしているしファンにも残念な思いをさせてしまっているね。」と肩を落としていた。「コンディションを整えてトレーニングを続けながら次の予定を決めるさ。でも今はまだ試合ができる状況ではないし100%には程遠いよ。」と語っていた。第10シードのアガシの棄権によりC・ロクス(ベルギー)がC・パウと対戦、チャンスを活かし、5-7, 6-4, 6-2のスコアで見事勝利を手にした。

またこの日は、優勝候補の一角で今大会第2シードのナダルが同胞C・モーヤ(スペイン)に1-6, 6-2, 6-2で敗れる波乱が起きた。先週のインディアンウェルズの大会の準決勝でJ・ブレーク(アメリカ)に思わぬ敗退を強いられたナダルだったが、今大会でも伏兵モヤに逆転負けを喫してしまった。金星を挙げたモヤは、「今日はとても良いプレーができたと思う。自分のテニスをすることだけを心掛けたんだ。」と笑顔でコメント。また、「ナダルがあまり良いプレーができてなかった一方で自分はいいプレーができていた。このような状況では何が起こるか分からないものさ。」と試合を振り返っていた。

まさかの敗戦を喫したナダルは「モヤは自信を持っていいプレーをしていた。非常にタフだった。自分は大事な場面でいいプレーができなかった。」と勝者を称えていた。

男子のその他の試合では、第5シードのN・ダビデンコ(ロシア)、第6シードのI・リュビチッチ(クロアチア)、第15シードのR・シュティエパネック(チェコ共和国)、そして全豪オープン準優勝で第25シードのM・バグダティス(キプロス)が勝ち進んだ。ダビデンコはM・フィッシュ(アメリカ)を6-4, 7-5で、リュビチッチはR・ヴィク(チェコ共和国)を6-3, 6-7 (2-7), 6-3でそれぞれ下した。シュティエパネックはX・マリス(ベルギー)を6-1, 6-4、バグダティスはA・ボゴモロフJR(アメリカ)を6-2, 6-4のストレートで倒している。

女子部門でも波乱が起こった。

今大会第3シードで全豪オープン準優勝のJ・エナン=アルデンヌがM・ショーネシー(アメリカ)に7-5, 6-4のストレートで敗れたのだ。大勝利を手にしたショーネシーは「コートに行って自分のゲームプランを実行し、持っているもののすべて出した感じね。ジュスティーヌ(エナン=アルデンヌ)は私が尊敬するプレーヤーの1人。彼女は現在世界のトップ3プレーヤーの1人だと思う。そんな彼女に勝てて今とても興奮しているの。」

一方敗れたエナン=アルデンヌは「メガン(ショーネシー)はとてもいいプレーをしていたと思うし、私はベストの状態ではなかった。」と語った。「今日は少し自信に欠けていたから、ウィナーを狙いに行くというよりは安全にプレーしてしまったの。2人とも試合を通じてサーブはよかったけれど、私は大事なゲームで2回もブレイクされてしまったわ。それが敗因ね。」

第1シードのA・モレスモ(フランス)は、再び世界1位の座に返り咲いてから初の試合だったが、プレッシャーを感じさせないプレーでS・ストザー(オーストラリア)に6-0, 6-0で完勝し、女王の貫禄を見せつけた。今週月曜日に今大会第2シードのK・クレイステルス(ベルギー)から世界1位の座を奪還したモレスモは、今季全豪オープンで悲願の優勝を飾って波に乗っている。モレスモは2004年の秋に短期間ではあったが世界1位になっていた。

ナイトマッチでは今季から復帰したT・ヒンギスが予選勝ちあがりのスン・ティエンティエン(中国)と対戦し、6-3, 6-2で圧勝している。

木曜日の雨でも多くの試合が順延となった。森上 亜希子対N・リー(中国)の1回戦もその1つであったが、結局リーが森上に6-1, 6-2で圧勝し、第4シードのM・シャラポワ(ロシア)への挑戦権を手に入れた。また金曜日に登場したもう1人の日本勢の杉山 愛はJ・シュルフ(ドイツ)に6-1, 6-1で完勝して、3回戦進出を決めている。

女子のその他の試合では、第5シードのN・ペトロワ(ロシア)、第7シードのP・シュニーダー(スイス)、第12シードのS・クズネツォワ(ロシア)、第13シードのD・ハンチュコバ(スロバキア)が勝ち上がった。

その他の試合の結果は下記のとおり。

【男子2回戦】
F・セラ(フランス) ○-× R・ガスケ(フランス) (12), 7-6 (9-7), 6-3
N・キーファー(ドイツ) (16) ○-× F・サントロ(フランス), 7-6 (7-4), 2-6, 6-4
F・ゴンサレス(チリ) (18) ○-× S・ワウリンカ(スイス), 3-6, 6-2, 7-6 (7-1)
R・ジネプリ(アメリカ) (20) ○-× K・カールセン(デンマーク), 6-2, 7-5
N・マス(チリ) ○-× T・ロブレド(スペイン) (21), 6-4, 6-4
M・アンチッチ(クロアチア) (22) ○-× K・キム(アメリカ), 6-3, 2-6, 6-4
T・ベルディフ(チェコ共和国) (26) ○-× J・アカスーソ(アルゼンチン), 6-1, 6-2
A・カイエリ(アルゼンチン) ○-× G・モンフィス(フランス) (28), 7-5, 6-4
F・ボランドリ(イタリア) (30) ○-× M・ロドラ(フランス), 3-6, 7-6, 6-2
【男子1回戦】
A・モンタネス(スペイン) ○-× I・クニツィン(ロシア), 6-4, 6-2
G・バストル(スイス) ○-× D・ブラッチアリ(イタリア), 6-7 (5-7), 6-1, 6-4
F・ロペス(スペイン) ○-× A・クズネツォフ(アメリカ), 6-4, 4-6, 6-1
D・ツルスノフ(ロシア) ○-× P・キャプデビュ, 6-2, 6-1

【女子2回戦】
E・リホフツェーワ(ロシア) (15) ○-× S・ポン(中国), 6-3, 4-6, 6-2
A・イバノビッチ(セルビア) (14) ○-× I・ベネソバ(チェコ共和国), 7-6 (7-1), 3-6, 6-2
E・ダニリドー(ギリシア) ○-× D・サフィーナ(ロシア) (18), 6-4, 6-4
A・ボンダレンコ(ウクライナ) ○-× A・メディーナ=ガリゲス(スペイン) (23), 4-6, 6-2, 6-3
J・ジャクソン(アメリカ) ○-× G・ドゥルコ(アルゼンチン) (26), 7-5, 2-6, 4-6
K・シュレボトニック(スロベニア) (28) ○-× M・ワシントン(アメリカ), 6-3, 6-0
M・バルトリ(フランス) (30) ○-× A・ヤキモバ(ベラルーシ), 6-1, 6-2
S・アービッドソン(スウェーデン) (32) ○-× S・フォレッツ(フランス), 6-4, 7-5
【女子1回戦】
鄭潔(中国) ○-× V・レプシェンコ(ウズベキスタン), 7-5, 6-3
M・ドマホウスカ(ポーランド) ○-× M・ユアン(中国), 6-4, 6-4

2週間に渡る今大会の最大のニュースはインスタント・リプレーが導入されたこと。全米テニス協会、ATPツアー、WTAツアーは3月6日に共同で、北米で開催される全ての大会でインスタント・リプレーを導入すると発表した。今大会が初の試みで、選手は一定回数リプレーを要求することができる。

各選手はラインコールに対して各セット2回までリプレーを要求することができる。その要求が正しかった場合、要求権は減らないが、正しくなかった場合は要求権が1回減る。

さらにタイブレークでは追加でさらに要求権が1回与えられるが、次のセットへの持ち越しはすることができないというルールになっている。

(2006年3月25日12時54分)
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