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(アメリカ、カリフォルニア州インディアンウェルズ)
男子マスターズ・シリーズ今季第1戦目のパシフィック・ライフ・オープンの決勝が日曜日に行われ、トップシードのR・フェデラー(スイス)が地元出身のJ・ブレーク(アメリカ)を7-5, 6-3, 6-0で退けて、同大会3連覇を決めた。
フェデラーは先月のドバイの大会で、R・ナダル(スペイン)にハードコート連勝記録を56で止められたが、今大会では見事優勝し、ドーハ、全豪オープンに続く今季ツアー3勝目をあげた。
試合で先に攻めに出たのはブレークで、ブレイクを2回決め4-1とリードした。予想に反するかのような出だしに、1万6千人の満員の観客の熱気も一気に上がったが、フェデラーは冷静そのものでリズムを奪い返し、第1セットを先取した。
「自分の力に自信があれば、リードされていてもあわてる必要はない。相手がいいプレイをしているという事実をしっかり受け止めて、それに対してちゃんと対応ができるかどうかが大事だ。」と、心理的な余裕がフェデラーを後押しする。
第2セットも奪うと、第3セットはまさに圧勝で、ブレークに付け入る隙を全く見せることなく優勝を決めた。
「なぜか決勝戦では常に自信が満ち溢れてくるのさ。自分のゲームに確固たる自信を持っているからだと思う。」と語るフェデラーは、これがマスターズ・シリーズ9つ目のタイトルで、同時に111週連続世界1位をキープした。
一方、惜しくも準優勝に終わったブレークは、「これまで僕はマスターズ・シリーズではベスト8が最高の成績だったけど、こうして決勝まで上がれて実力を証明することができた。ただ決勝では勝つのは難しいってことだね。しかもフェデラーはさらにいいプレーをしていたから。勝てなかったのはとても残念だ。」と、満足感とやり残し感とが混ざる複雑な心境を語っていた。
ブレークは土曜日の準決勝で第2シードのナダルを破る金星をあげており、もし決勝でフェデラーを破っていれば、2003年のマスターズカップでフェデラーが当時世界1位のJ・C・フェレーロ(スペイン)と2位のA・ロディック(アメリカ)を続けて破って以来の快挙達成となるところだった。対フェデラー3連敗としたブレークだが、今週発表の最新世界ランキングでは自己最高の9位までジャンプアップしている。
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