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クロアチアを率いるリュビチッチとアンチッチ |
画像提供:Getty/AFLO |
デビス・カップ・ワールドグループの1回戦の2日目は、ダブルスが行われ、クロアチア、アルゼンチン、ベラルーシ、フランス、ロシアの5ヶ国は、3日目のシングルスを待たずに勝利を決めた。ベラルーシと対戦した2004年優勝国スペインは1回戦敗退となった。エースA・ロディック(アメリカ)の敗退で始まったアメリカも、2勝1敗とリードに漕ぎ着けた。
I・リュビチッチ(クロアチア)とM・アンチッチ(クロアチア)という最強の布陣で臨むクロアチアは、両者のペアでオーストリアのJ・ノウル(オーストリア)とJ・メルツァー(オーストリア)と対戦し、2セットダウンから見事3-6, 3-6, 6-4, 6-4, 8-6で競り勝ち、3勝0敗とし、リバース・シングルスを待たずにベスト8進出が決まった。
クロアチアと準々決勝で対戦するのはアルゼンチンで、この日D・ナルバンディアン(アルゼンチン)とA・カイエリ(アルゼンチン)が、J・ビョークマン(スウェーデン)とS・アスペリンを6-2, 7-6 (7-4), 2-6, 6-4 の接戦の末に制し、3-0とした。
今大会で最大の波乱と言えるのは、ベラルーシ対スペイン戦で、初日のシングルスではT・ロブレド(スペイン)、D・フェレール(スペイン)、そして2日目のダブルスではF・ロペス(スペイン)&F・ベルダスコといういずれも実力者たちをそろえながらも、M・ミルニ(ベラルーシ)とV・ボルチコフを相手に接戦に持ち込むが要所を押さえきれず、全敗となり、早くも姿を消すこととなった。R・ナダル(スペイン)とJ・C・フェレーロ(スペイン)というトッププレーヤーを二人とも欠いていたスペインは、アウェーの試合でもあることからキャプテンのE・サンチェス=ビカリオも勝算は6対4でベラルーシ優勢と見ていたとのこと。
ベラルーシと準々決勝で対戦するのは、オーストラリア対スイスの勝者で、2日目終了時でオーストラリアが2-1とリードしている。
T・ハース(ドイツ)やN・キーファー(ドイツ)などのトップ選手を揃えて挑んだドイツも、迎え撃つフランスの勢いに飲み込まれ、0勝3敗と姿を消すことになった。初日はS・グロージャン(フランス)が全豪オープン準々決勝の雪辱を果たすかのようにキーファーを破るなどいい出だしを切ると、2日目もA・クレマン(フランス)&M・ロドラ(フランス)組がハース&A・ヴァスケ(ドイツ)組を6-7(6), 6-3, 6-4, 6-1で下し、アウェーでの勝利を決めた。
ロシアもD・ツルスノフ(ロシア)とN・ダビデンコ(ロシア)が初日のシングルスで2勝した後、二日目のダブルスではI・アンドレエフ(ロシア)&M・ヨージニ(ロシア)がR・スロイター(オランダ)&J・ファン・ロットゥムのオランダを下して準々決勝入りを決めた。次はベスト4をかけてフランスと対戦する。
ルーマニアと対戦するアメリカは、初日1試合目でロディックが勝利直前まで達しながら体調を崩してA・パベル(ルーマニア)に逆転負けを喫したが、その後J・ブレーク(アメリカ)がV・ハネスク(ルーマニア)を下してタイとなっていた。2日目のダブルスではB・ブライアン(アメリカ)&M・ブライアン(アメリカ)がハネスク&H・テカウと対戦したが、第2セット開始直前にハネスクが左あばらの怪我のため棄権を申し入れたため、2勝1敗とリードに漕ぎ着けた。
ハネスクは3日目のリバースシングルスではロディックと対戦する予定となっているが、怪我の状況からして難しくなりそうだ。
両国の勝者は、チリ対スロバキアの勝者と準々決勝で対戦する。初日を終わった段階では、チリの2勝0敗となっている。
(2006年2月12日)