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快勝で4回戦進出を決めた王者フェデラー |
画像提供:Getty/AFLO |
(オーストラリア、メルボルン)
全豪オープン大会6日目のナイトセッションに男子第1シードのR・フェデラー(スイス)が登場し、第30シードのM・ミルニ(ベラルーシ)を6-3, 6-4, 6-3で下して、5年連続5度目の4回戦進出を決めた。
2004年覇者のフェデラーは、昨年は準決勝でM・サフィン(ロシア)にフルセットで敗れた。しかし、今季は、ライバルのサフィン、R・ナダル(スペイン)、A・アガシ(アメリカ)らが欠場し、ドローの同じ山にいたL・ヒューイット(オーストラリア)も既に敗退しており、決勝進出、そして優勝の可能性が高まっている。
今日の試合では、ダブルスプレーヤーらしく度々ネットに詰めてくるミルニを、鋭いパッシングショットで黙らせ、時折目の覚めるようなリターンエースで観客の度肝を抜いた。ミルニは3セットで一度もフェデラーのサービスゲームをブレイクできず、まさにフェデラーの完勝といった具合だった。
この勝利の結果、フェデラーは4回戦でノーシードのT・ハース(ドイツ)と対戦する。フェデラーは前哨戦エキシビションマッチであるクーヨン・クラシックでハースに敗れており、全豪オープン2度目の優勝に向けて油断ならない相手と対戦することになる。
また、この試合に先駆けて行われたナイトセッション第1試合では、地元オーストラリアのS・ストザー(オーストラリア)が観客の大声援を受け、S・バンマー(オーストリア)を7-5, 4-6, 6-3で下して、初の4回戦進出を決めた。ストザーは序盤から攻勢を貫くが、第2セットではバンマーの粘り強い守りに手こずりセットを失ってしまう。しかし、最終セットでは、再度強気の攻めでバンマーを押し切り、勝利をものにした。ストザーは4回戦で、今季復活を遂げたM・ヒンギス(スイス)と顔を合わせる。
その他の試合では、同じくナイトセッションで行われた試合で、第5シードのN・ダビデンコ(ロシア)が6-2, 5-7, 6-4, 7-5で地元オーストラリアのN・ヒーリーに勝利している。
(2006年1月21日)