ダニエル脱帽「プレッシャー強い」

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2回戦で敗れたダニエル
画像提供:ゲッティイメージズ

テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は31日、男子シングルス2回戦が行われ、世界ランク112位のダニエル太郎が第1シードのC・アルカラス(スペイン)に1-6, 6-3, 1-6, 2-6で敗れ、大会初の3回戦進出とはならなかった。試合後の会見では「今までやったどの選手よりもプレッシャーが強い」と振り返った。

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ダニエルは今大会、1回戦で世界ランク77位のC・オコネル(オーストラリア)を6-0, 6-2, 6-4のストレートで破り、2017年以来6年ぶり3度目の2回戦へ駒を進めた。

この試合、第1セットではアルカラスの力強いストロークに押され、ダニエルは2度のブレークを許し、わずか31分で先行される。

続く第2セット、第2ゲームでアルカラスのミスが重なりダニエルがこの試合初めてのブレークに成功する。その後、第5ゲームでブレークポイントをアルカラスに与えるもこれを乗り切り、サービング・フォー・ザ・セットとなった第9ゲームをものにしたダニエルが1セットオールに追いつく。

第3セット、再びアルカラスの球威が増しはじめダニエルが押される展開に。第2・第4ゲームでダニエルはブレークを許し5ゲームを連取される。第6ゲームではアルカラスとダニエルが両者また抜きショットを披露するラリーをみせ観客を沸かせると、ようやく1ゲームを奪う。しかし、第7ゲームをアルカラスにキープされ、ダニエルはセットカウント1-2と追い込まれる。このセットでアルカラスは14本のウィナーを決めた。

第4セット、ダニエルはアルカラスの勢いを止められず第1ゲームでブレークを許す。それでもダニエルは直後の第2ゲームでブレークポイントを握るとフォアハンドの深いショットを決めブレークバックを果たす。しかし、その後はやはりアルカラスの強打に押されるかたちとなったダニエルが、第5・第7ゲームで立て続けにブレークを許し、善戦及ばず、大会初の3回戦進出とはならなかった。

試合後の会見でダニエルは「終わった瞬間はけっこう悔しい気持ちが強かったです。もちろん手応えもあったけど、こんなに押される感じはなかなか感じてないことで、今までやったどの選手よりもプレッシャーが強い、どんなときでも何か起こしてくるプレッシャーがすごい強かった選手でした。なのですごい良い経験になったし、これからにいかせれることはすごい多いと思います」とコメント。

2021年のオエイラス・オープン(ポルトガル/オエイラス、レッドクレー、ATPチャレンジャー)の準決勝で1度だけ対戦していた両者。そのときダニエルは当時世界ランク114位のアルカラスに2-6, 7-5, 2-6のフルセットで屈している。

「2年前の彼といまやっていたら精神的に何か崩せる、ドアの開きがもう少し大きかっただろうなと感じてますけど、でもあのときからフォアのスピードが凄まじかったので、来る場所が分かっていてもたどり着けない打ち方をしているので。他のトップに比べたらファーストサーブは返しやすいと思いますけど、あの平均スピードにしては返しにくいサーブだと思います。サーブもペース落としてきて前にいったら急に220キロくらいの来たり、後ろにいたらキックサーブで崩されてサーブ&ボレーしたり。工夫がすごいうまいです」

「(セカンドセット取れたのは)相手のバックにボールを集められたのは大きくて、それなりに自分がプレッシャーをかけれたというのもあるし、自分の強さが相手の数少ない弱点を突けたと。自分が押してるときに相手もミスが増えたりとか。でもサードセットで彼はまたいきなりサーブ&ボレーしたりとか、フォアのスピード変えてきたりとか、そこで自分のペースが少しだけ落ちちゃった。バックのクロスが真ん中いったり、風に押されたりとかで」

「自分ももうちょっと武器を足していけば、こういう相手にも慣れていけば、どんどん勝てるチャンスを増やすことができるかもなというのは感じれました。可能性をもう1回感じれたいいクレーシーズンの終わりだなと思いました」

アルカラスは3回戦で第26シードのD・シャポバロフ(カナダ)と対戦する。シャポバロフは2回戦で世界ランク106位のM・アルナルディ(イタリア)をセットカウント3-1で下しての勝ち上がり。

同日には第3シードのN・ジョコビッチ(セルビア)、第5シードのS・チチパス(ギリシャ)、第7シードのA・ルブレフらが3回戦へ駒を進めた。

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(2023年6月1日7時21分)
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