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ストローク編

Vol.1 ミスを減らすための練習法 ストローク編 上巻

グラウンド・ストローク編…1

ここからは、いよいよ具体的な「ミスを減らす練習法」の解説に入っていこう。今回は、できるだけ実戦的なテーマを立て、それに即した練習を紹介するという形で進めていく。また、技術的に明らかな問題がある場合には、まずはそれを直さなければならないので、各ショットでよく見られる技術的な問題を平行して取り上げ、2つの側面からミスを減らすという目標に迫っていく。

フォアハンドに多い技術的な問題

テイクバックで面が開く

フォアハンド・ストロークでのミスが多い人に、もっとも多く見られる技術的な問題が、下のイラストのようにテイクバックで面が開いて(上を向いて)しまうというものだ。この悪癖が残っているかぎり、どんなに練習してもミスの少ないフォアハンドを実現することはむずかしいので、該当する人は、まずはこれを矯正することを最大のテーマとしたい。

練習法としては、①最初は球出しでテイクバックのことだけを意識して打ち、②次にラリーでも同様にやる、というシンプルなものだが、ミスしたらかならず練習を止め、その原因をチェックするようにしよう。

フォアハンドのテイクバックでこのように面が開いて(上を向いて)しまうと、インパクトで正しい面を作るためには、面をかぶせていくような動きが必要になり、それが不安定さを生む大きな原因になる。つまり、根元的にミスが出やすい打ち方になってしまうのだ(正しい例は下の連続写真参照)。

打点がバラバラで一定しない

もうひとつ多いのは、打点がいい加減になっている(安定しない)という問題だ。これは習熟度の問題でもあり、下図のような練習で、前後左右に動いて打っても打点がバラつかないように習熟度を高めていきたい。

前後左右に動きながらも、ひとつの的を狙って打ち続けることで、打点が徐々に安定してくるということを狙った練習。④の位置からスタートして ①→②→③→④と動き、1回り(4球)~2回り(8球)で交代。最初はとくに規制はないが、慣れてきたらミスしたら終わりというルールに切りかえよう(あるいは4球続けて特定のエリアに入らなければ終われないというルールでも良い)。

クロスのラリーを安定させる

ラリーの基本であるクロスをまず安定させよう

クロス打ちは、シングルスでのラリーの基本である。相手の攻撃を防ぐためには、クロスに深く打っておくのがいちばん有効だからだ。逆に、意味なくストレートに打つと、相手にクロスに切りかえされて苦しくなることが多い(判断のミス)。

したがって、フォア、バックともクロスのラリーをミスなく続けられるようになることが、ストロークの安定性を高めるためには欠かすことができない。そのための練習法としては、下図のようなドリルが有効だ(1つめが基本パターンで、2つめがその応用)。

とくに1つめの練習では、初めのうちは攻撃する余裕はほとんどないだろう(その分ミスなく続けることに集中しやすい)。狙い所も、コーナーいっぱいというより、初めはミスを避けることを最優先してボックスの中心を狙い、余裕が出てきたら徐々に厳しいところに近づけていくように意識すれば良いだろう。

安定したクロス打ちを身につけるための基本練習。お互いにオレンジの枠内に打つという制限の中で、相手よりも先にミスしないことを目指す(先にミスした人が交代)。早く決着がつきすぎる(ミスが早い)場合は、2~3ポイントのゲームにしても良い。バリエーションとしては、相手ボールがサービスラインの手前に落ちたら、ストレートにアプローチを打ってネットに出て、あとは自由に勝負というルールを追加するのも良いだろう。

ボックス練習の応用編。勝者として残った側がクロス、ストレートと交互に打ち、もう片方はオレンジのボックスのみを狙う。ここでも途中から、ボールが浅くなったら勝負をかけても良いというルールを追加するが、アウトのミスを続けてはいけない。また、この他にも自分なりに工夫してバリエーションを増やしていこう。

L.ヒューイットのフォアハンドのテイクバックとスウィング
①の時点でグリップと手首の形を決め、そのまま面を伏せた状態でテイクバックしているが(⑤~⑥で面が下を向いている)、前方へのスウィングを開始すると自然に面が起きていき(手首や腕の形は変わっていない)、インパクトで正確な面が作られている。これがフォアハンドのテイクバックとスウィングにおける正しい(自然な)面の動き方だ。
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「片手バックに多い技術的な問題」 >>

(テニスジャーナル 2004年3月号)
© SKI Journal Publisher Inc.

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