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オムニバス編

Vol.7 トッププロの最新技術 ここを盗め! ストローク編 上巻

バックハンド 後ろ足を上げる両手打ち①

後ろ足を上げて力が入るの?

この後ろ足を上げて打つ両手打ち(ジャックナイフ)などは、「21世紀の新常識」という言葉にもっともふさわしい技術と言える。誰が最初にやり始めたかは不明だが、少なくとも90年代前半までは見たことがない。それが最近では、当たり前のように多くの選手が行なっている。

とにかく「なぜわざわざ後ろ足を上げなきゃいけないの?」、「後ろ足を上げて力が入るの?」という疑問が最初に湧いてくる。昔からの基本である「踏みこみ」や「体重移動」とはまったく無縁の打ち方だ。

上体の前傾を保つために有効

しかし、これも現代のテニスでは非常に理にかなっている。両手打ちで高い打点から攻撃的に打つためには、肩を前傾させることが大切だが、その肩の前傾を維持したまま打点を高くしていけば、イラスト下のように自然に後ろ足が浮いてくる。つまり、より高い打点で攻撃的に打つために、必然的に生まれてきた技術と言えるわけだ。

後ろ足を上げる打ち方は、おそらく誰かが最初にやり始めて(発明して)、それを他の選手が「何だあの打ち方は」と思いながら真似してみて、やってみたら具合が良いということで広まっていったと思われる。テニスの技術が進化する過程を知るうえでも興味深い一例と言えるだろう。

肩の線を前傾させて打つことは、両手打ちで回転量の少ない攻撃的なボールを打つための大事な基本だが、その前傾を保ったまま打点を高くしていけば、自然に後ろ足が浮いてくることになる。ただし、そのまま打ってもパワーが出せないので、膝の使い方などで体幹のひねりをうまく使う工夫が必要になるわけだ。

下のイラストのようにテイクバックで体幹のひねりを作り、そのひねりを戻しながらボールを打つと、その反動によってフィニッシュでは足を後ろに蹴ったような形になる。体幹のひねりが十分できてさえいれば、逆に持ち上げた足を後ろに蹴るような意識を持つことによって、ボールのパワーを増すことができる場合もある。

後ろ足を上げた状態で強打するには、体幹のひねりを使って回転力を生み出す必要がある。そのためには、上げた膝の使い方がポイントになり、左のイラストように、膝を少し前側に向けて上げることで、体幹部(腹の部分)でひねりを作ることが大事になる。このひねりを戻すことで、上体を回転させるパワーが生まれ、強打が可能になるわけだ。

このように後ろ足の膝を持ち上げる形だけを真似しても、体幹部のひねりが作られていなければ、思うようにパワーを出すことができず、強打することはむずかしい。

M.サフィンの後ろ足を上げた両手打ちの強打
1~5でテイクバックしながら左足を持ち上げ、同時に左膝を前に出すことによって体幹(腰と肩の間)のひねりを作る。そして、そのひねりを戻すことで上体を前に回し、肩(体軸)の前傾を保ったまま高い打点からボールをフラット気味に叩いたショット。その結果として、フィニッシュでは左足を蹴ったような姿勢になっている。
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(テニスジャーナル 2005年7月号)
© SKI Journal Publisher Inc.

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