Vol.1フットワークの新発想・新常識 上巻スプリットステップとは「観る」ことなり
スプリットステップは、テニスのフットワークにおいて非常に大事な要素のひとつだ。これをきちんと行なう習慣がついているかどうかで、ボールに対する反応が大きく変わってくる。とくに、この問題が顕著に表われるのは、サーブ&ボレーのときだ。アマチュアの場合、適切なスプリットステップができていないために、ファーストボレーをミスしてしまうケースが非常に多いのだ。 そして、そうした失敗は、スプリットステップの意味を正しく理解していないために起こる場合が多い。たとえば「あそこまで行って止まる」とか「相手が打つ瞬間に両足でジャンプする」といった意識では、なかなかうまくいかない。それでは、いちばん大切な「相手のショットに意識を集中する」ということができないからだ。 相手の打球に集中することが最大のテーマスプリットステップの意味は、まさにそこにある。相手がどこに打とうとしているのか、集中して「観る」こと、また同時に身体的にニュートラルな(前後左右どの方向にも動ける)状態を作るということが目的なのだ。逆に、「どこに打ってくるかわからないから、ボールをしっかり見極めよう」という意識が強ければ、自然に身体が反応して、止まろうと思っていなくても一度身体が止まるし、スムースに反応できるようになるはずだ。 つまり、相手の動きとボールを「観る」ことに集中すれば、スプリットステップは自然にできるものだと言っても言い過ぎではない。効率の良い動き方やタイミングといった「形」を気にするのは、それができてからで良いのだ。だから、初めはとにかく「観る」ことに集中する習慣をつけてほしい。
(テニスジャーナル 2004年1月号) |
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