テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は3日、男子シングルス準々決勝が行われ、第8シードの
L・ムセッティ(イタリア)が第15シードの
F・ティアフォー(アメリカ)を6-2, 4-6, 7-5, 6-2で下し初のベスト4進出を果たした。この試合でムセッティが蹴ったボールが線審に当たる場面があったが、ムセッティは失格にはならず警告に留まり物議を醸している。
>>【動画】ムセッティが線審にボールを蹴り当てた瞬間<<>>ジョコビッチ、シナー、アルカラスら 全仏OP組合せ<<23歳で世界ランク7位のムセッティが同大会に出場するのは5年連続5度目。最高成績は2021年と2023年のベスト16となっていた。
今大会は1回戦で予選勝者で世界ランク142位の
Y・ハンフマン(ドイツ)、2回戦でラッキールーザーで本戦入りした同122位の
D・ガラン(コロンビア)、3回戦で同97位の
M・ナヴォーネ(アルゼンチン)、4回戦で第10シードの
H・ルーネ(デンマーク)を下し準々決勝に駒を進めた。
一方、27歳で世界ランク16位のティアフォーは、4回戦で同66位の
D・アルトマイヤー(ドイツ)を下しての勝ち上がり。
迎えた準々決勝、第1セットはムセッティが2度ブレークを奪い先取したが、第2セットはティアフォーに奪い返され1セットオールとなる。それでも第3セットをムセッティが接戦の末に奪うと、勢いそのままに第4セットでも2度のブレークに成功し2時間47分で初のベスト4進出を果たした。
しかし、この試合の第2セットの第8ゲーム終了後には物議を醸す場面があった。1ブレークダウンとなっていたムセッティはボールボーイから渡されたボールを後ろに蹴り線審の胸に当ててしまった。ムセッティはすぐに謝罪をすると、主審から警告が言い渡され試合は続行した。
過去にはこのような振る舞いで失格となった例もあるため、今回警告だけに終わったことが物議を醸している。
試合後の会見で、ムセッティはこの場面について釈明した。
「本当に不運で偶然なものだった。正直、(失格にならないか)少し怖かった。もちろん、誰にも危害を加えたくなかった。だからすぐに線審のところに行き謝罪した。警告を受けるのは当然だったが、審判は僕が故意にそうしたわけではないと判断したんだと思う。だからおそらく、試合を続けさせてくれたのだろう」
ティアフォーも会見でこのことについて言及している。
「明らかに彼(ムセッティ)はあんなことをしたが、何も起こらなかった。滑稽だと思うけど、これが現実だ。何も起こらなかったから、特に話すことはない。明らかに一貫性はない。これが現実だ」
なお、勝利したムセッティは準決勝で第2シードの
C・アルカラス(スペイン)と対戦する。アルカラスは準々決勝で第12シードの
T・ポール(アメリカ)を下しての勝ち上がり。
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