男子テニスのナショナル・バンク・オープン(カナダ/モントリオール、ハード、ATP1000)は日本時間7日(現地6日)、シングルス1回戦が行われ、プロテクトランキング(負傷などで長期離脱した選手の救済措置)で出場する世界ランク576位の
錦織圭が同55位の
A・ミケルセン(アメリカ)を3-6, 7-5, 6-4の逆転で破り、パリオリンピック(フランス/パリ、レッドクレー)後の初戦で白星を飾るとともに3年ぶり5度目の初戦突破を果たした。試合後、錦織は「ファイナルセットは自分の理想のプレーがしっかりできていました」と明かした。
>>錦織 圭vsチチパス 1ポイント速報<<>>大坂 なおみvsジャバー 1ポイント速報<<>>錦織 圭、シナーらナショナルバンクOP組合せ<<34歳で元世界ランク4位の錦織は前週のパリオリンピックに出場。5大会連続5度目のオリンピックとなった同大会はシングルス、
ダニエル太郎と組んだダブルスで初戦敗退。それでも
柴原瑛菜とのペアで臨んだ混合ダブルスでは8強入りした。
その錦織はプロテクトランキングを使用し今大会にエントリー。当初は予選から出場する予定だったが本戦出場者に欠場者が多く出たため本戦入りが決定。同大会の本戦に出場するのは3年ぶり9度目であり、2016年には最高成績となる準優勝を飾っている。
昨年7月のシカゴ・チャレンジャー(アメリカ/シカゴ、ハード、ATPチャレンジャー)準々決勝ではフルセットで敗れたミケルセンと顔を合わせたこの日、錦織は第1セットを先取されるも第2セットでは追い上げを見せ2度のブレークを奪い1セットオールに追いつく。
迎えたファイナルセット、開始から互いにサービスキープが続くと錦織は第10ゲーム、このセット初のブレークチャンスを掴むと強烈なフォアハンドショット決めブレークに成功。2時間33分の激闘を制し、5月の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)以来となる今季2度目の勝利を飾った。
試合後のオンコートインタビューで錦織は次のようにコメントした。
「すごい良い試合でしたね。特にファイナルセットは自分の理想のプレーがしっかりできていました。第1・第2セットは悪くなかったですが、自信がない分、ボールの捉え方だったり、ミスがすぐ出てしまいました。それが徐々に減ってきたのが第2セットの終わりぐらいでした。ファイナルセットはイージーミスもそんなに無く、自分が主導権を握ってプレーできていたのかなと思います」
勝利した錦織は2回戦で第8シードの
S・チチパス(ギリシャ)と対戦する。今大会は上位8シードが1回戦免除のため、チチパスはこの試合が初戦となる。
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