男子プロテニス協会のATPは5日に声明を発表し、ムバダラ・シティ・オープン(アメリカ/ワシントン、ハード、ATP500)準々決勝で失格となった世界ランク106位の
D・シャポバロフ(カナダ)の処分を決定した。
>>【動画】シャポバロフまさかの失格、実際のシーン<<>>錦織 圭、シナーらナショナルバンクOP組合せ<<>>大坂 なおみ、内島 萌夏ナショナルバンクOP組合せ<<同大会にワイルドカード(主催者推薦)で出場した25歳で元世界ランク10位のシャポバロフだったが、2日に行われた準々決勝で第2シードの
B・シェルトン(アメリカ)と対戦した際、ラケットの叩きつけと観客への発言で失格に。スコアは6-7 (5-7), 6-6 (3-6)と拮抗した場面だった。
試合中、観客からの言葉に時折苛立ちを見せていたシャポバロフだったが、第2セットの競った場面でポイントを落としたときに、観客へ言葉を返してしまった。シャポバロフがどのような言葉を発したかは不明だが、当該行為で失格となった。
当初ATPはシャポバロフに対し、準々決勝までの賞金とポイントをすべて没収するとしていたが、今回の声明により処分が軽減された。
ATPの声明は以下の通り。
「ATPは、ワシントンで開催されたATP500の準々決勝で失格となったデニス・シャポバロフの不服申し立てを審査しました。委員会は、同選手の処分について、審判が正しい手続きを踏んだことを認めました。しかし、失格となった場合に自動的に適用されるランキングポイントと賞金の損失は、このケースでは不釣り合いなペナルティであると結論づけました。従って、シャポバロフは準々決勝のポイントと賞金を保持し、規約違反の罰金3万6,400ドル(約529万円)が適用されます」
なお今大会、準々決勝まで勝ち進んだシャポバロフの賞金は5万3,240ドル(約774万円)となっている。
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