男子テニスのロレックス・モンテカルロ・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、ATP1000)は10日、シングルス2回戦が行われ、第4シードの
D・メドベージェフがワイルドカード(主催者推薦)で出場した世界ランク40位の
G・モンフィス(フランス)を6-2, 6-4のストレートで破り、初戦突破を果たすとともに2年連続3度目のベスト16進出を決めた。
>>【動画】メドベージェフ 主審に猛抗議、ベンチで激怒<<>>ジョコビッチ、シナーらモンテカルロMS組合せ<<28歳のメドベージェフは今季、1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)で準優勝。その後は2月のドバイ・デューティ・フリー・テニス選手権(アラブ首長国連邦/ドバイ、ハード、ATP500)で4強、先月のBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000で準優勝、マイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)で4強入りしている。
ロレックス・モンテカルロ・マスターズに出場するのは2年連続5度目であり、最高成績は2019年の準決勝進出。昨年大会では準々決勝で
H・ルーネ(デンマーク)に敗れている。
上位8シードは1回戦免除のためこの日が初戦となったメドベージェフは第1セット、ファーストサービスが入ったときに91パーセントの高い確率でポイントを獲得。モンフィスに1度もブレークポイントを与えず、リターンゲームでは2度のブレークに成功し先行する。
続く第2セット、第4ゲームの3ポイント目で線審がインと判定したモンフィスのボールをメドベージェフはアウトだと判断。今大会はチャレンジシステムが採用されていないため主審に確認を要求したが、判定は覆らずモンフィスのポイントとなった。中継で流れた機械映像ではボールはアウトだった。
さらに続く4ポイント目でも線審がインと判定したモンフィスのボールをメドベージェフがアウトと判断。これは主審が確認し判定を覆したものの、度重なるミスジャッジにメドベージェフは怒りをあらわにした。
そしてこのゲーム、最後は自身のボールがネットにかかりブレークを許す。
その後のチェンジコートでベンチに戻ったメドベージェフは主審に対しての怒りを抑えきれず。ベンチに用意された日除けを叩き「何を謝るんだ?僕はゲームをブレークされたんだ。君たちは馬鹿げている。あれはアウトだ!アウトなんだ!」と猛抗議した。
その後、反撃に出たメドベージェフは第6ゲームから5ゲーム連取に成功し1時間28分で勝利。試合後には主審と和解しており「もしかしたら僕が間違っていたのかもしれない」と口にし握手を交わした。
勝利したメドベージェフは3回戦で第15シードの
K・ハチャノフと対戦する。ハチャノフは2回戦で世界ランク22位の
F・セルンドロ(アルゼンチン)を4-6, 6-4, 6-3の逆転で下しての勝ち上がり。
同日には第2シードの
J・シナー(イタリア)、第8シードの
C・ルード(ノルウェー)、第10シードの
H・フルカチュ(ポーランド)、第11シードの
A・デ ミノー(オーストラリア)、第12シードの
S・チチパス(ギリシャ)、第14シードの
U・アンベール(フランス)らが3回戦に駒を進めた。
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