男子テニスのBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)は14日にシングルス準々決勝が行われ、第4シードの
D・メドベージェフが第7シードの
H・ルーネ(デンマーク)を7-5,6-4のストレートで破り、2年連続2度目のベスト4進出を果たした。この試合の第2セットの最初のポイントで、ルーネがメドベージェフのボディにボールを打ち込んだことをきっかけに一触即発の事態が起きた。
>>【動画】ルーネがメドベージェフのボディにボールを打ち込み一触即発<<>>アルカラスvsシナー 1ポイント速報<<>>アルカラス、メドベージェフらBNPパリバOP組合せ<<28歳で世界ランク4位のメドベージェフが同大会に出場するのは7度目。昨年は決勝で
C・アルカラス(スペイン)に敗れたものの、同大会最高成績となる準優勝を飾った。
今大会では初戦の2回戦で同64位の
R・カルバレス バエナ(スペイン)、3回戦で第29シードの
S・コルダ(アメリカ)、4回戦で第13シードの
G・ディミトロフ(ブルガリア)を下し8強入りした。
迎えた準々決勝、メドベージェフは第1セットを獲得し先行する。続く第2セットの最初のポイントで事件が起きる。ラリー戦となったなかで、ルーネがドロップショットを放ちこのポイントはネット際で接近戦となる。ここでルーネがバックハンドをメドベージェフのボディに打ち込みその後ポイントを獲得した。
ルーネはこのボディショットに対して小さく手を上げ謝罪のジェスチャーをしたが、メドベージェフはこれに気付かなかった。メドベージェフはしばらくネット際に立ち、ルーネを睨むように見つめていた。
その後、主審がルーネは謝っていたと説明し、両者は握手。これで和解したかに思えた。
その後、第2セットはメドベージェフが2度のブレークに成功しストレート勝ちで準決勝進出を決めた。
しかし試合後、問題が再燃。ネットを挟み握手を交わした際にメドベージェフが「もし君が望むならロッカーであのことを話そう。僕には君の謝罪の言葉が聞こえなかったぞ」とルーネに声をかけた。これにルーネは「それについて話す理由がない」と返答。後味の悪さが残った。
試合後の会見でメドベージェフはこのことについて語った。
「コート上で起こったことは、もう終わったことだからいいんだ。彼の謝罪を見ていなかった。僕にボールがきたのは事実で、それは問題ないんだ。そういうこともあるからね」
「普通は『ごめん、ごめん』みたいな感じだ。僕は見てないけど、彼はそれをやったんだ。知らなかったんだ。僕は頭にきた。カルロス(主審)は僕に、彼はごめんなさいと言ったと話した。僕は彼が謝るのを見なかったことを謝った。そしてすべてが終わった。この話に続きはないと思うよ」
勝利したメドベージェフは準決勝で第17シードの
T・ポール(アメリカ)と対戦する。ポールは準々決勝で第9シードの
C・ルード(ノルウェー)を下しての勝ち上がり。
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