テニスの不正監視を目的とした機関 ITIA(国際テニス インテグリティ・エージェンシー)は15日、1年6ヵ月の出場停止処分が下されていた男子テニスで元世界ランク33位の
J・ブルックスビー(アメリカ)に対し、処分の期間を1年1ヵ月に短縮すると発表した。この結果、ブルックスビーの出場停止処分は2024年3月3日で終了する。
>>【動画】プリスコバが大坂 なおみ撃破!<<>>大坂 なおみが8強カタールOP組合せ<<ITIAは昨年10月、12ヵ月間で3回のドーピング検査を欠席したとしてブルックスビーに1年6ヵ月の出場停止処分を科していた。ドーピング検査のために選手は常に居場所の情報を指定機関に提出する必要があるが、ブルックスビーは2022年4月からの1年間で3度居場所共有の不履行があったとされる。
手首の手術を受けツアーを離脱していたブルックスビーは当初、この処分を受け入れ、出場停止が通知された2023年7月5日から2025年1月4日までの1年6ヵ月の間試合に参加できない予定だったが、今回、ドーピング検査の居場所共有に関し新たな情報が寄せられ、その真偽性が認められたため処分の軽減となった。
また、前回の処分では出場停止期間が「出場停止が通知された」2023年7月5日から1年6ヵ月だったが、今回の発表では「最後に居場所共有をせず検査を行わなかった日」から1年1ヵ月となり2023年2月4日から出場停止処分がスタート。結果的に当初の停止期間から大幅な短縮となり、2024年3月3日に終了となった。
23歳のブルックスビーはツアーのタイトル獲得こそないものの、離脱前の昨年1月にはASBクラシック(ニュージーランド/オークランド、ハード、ATP250)でベスト4、全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)では
C・ルード(ノルウェー)らを破り3回戦進出を果たすなど結果を残している。
アメリカ勢は現在世界ランク9位の
T・フリッツ(アメリカ)を筆頭に、同14位の
T・ポール(アメリカ)、同15位の
F・ティアフォー(アメリカ)、そして期待の若手として21歳の
B・シェルトン(アメリカ)が同16位に位置している。手首の状態次第になるが、ブルックスビーが復帰後にどのようなテニスをし順位を上げていくのか注目だ。
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