テニスの全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)は21日、男子シングルス4回戦が行われ、第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が第20シードの
A・マナリノ(フランス)を6-0,6-0,6-3のストレートで破り、2年連続14度目のベスト8進出を果たした。試合後には長年トップに君臨するための対戦相手の下調べや練習について語った。
>>ジョコビッチ、アルカラスら全豪オープン組合せ<<>>サバレンカら全豪オープン組合せ<<過去4戦はいずれもジョコビッチが勝利しているこのカード。36歳のジョコビッチは2年連続11度目の大会制覇をかけ出場し、3回戦では第30シードの
T・M・エチェベリー(アルゼンチン)をストレートで撃破。一方、35歳のマナリノは3回戦で第16シードの
B・シェルトン(アメリカ)をフルセットで破り16強へ駒を進めた。
この日、ジョコビッチは17本のサービスエースを決めファーストサービスが入ったときに81パーセントの確率でポイントを獲得。5度のダブルフォルトを犯し3度のブレークポイントを握られるも全て凌ぐ。リターンゲームでは31本のアンフォーストエラーを犯したマナリノから7度のブレークに成功し、1時間44分で勝利した。
準々決勝では第12シードの
T・フリッツ(アメリカ)と対戦する。フリッツは4回戦で第7シードで昨年大会準優勝の
S・チチパス(ギリシャ)を7-6 (7-3), 5-7, 6-3, 6-3で下しての勝ち上がり。
ジョコビッチとフリッツは過去8度対戦しジョコビッチの8戦全勝中。失ったセット1つだけで相性の良い相手となった。
試合後の会見時はフリッツとチチパスの試合が行われている最中で、どちらが勝ち上がってくるか分からない状態。それでもジョコビッチは試合後の疲労のあるなか次戦の分析をし、勝率を少しでも上げる努力をすると明かした。
「選手たちのことは知っていても、やはり下調べはしなければならない。特にトップの選手たちに対しては、少なくとも1、2パーセントは勝利する確率のバーを動かしたいし、いろいろなことを試したいと思っている」
「つまり、それは僕の情熱であり、愛であり、同時に仕事でもあるんだ。もちろん、コーチやチームと一緒に、どんな相手にも対応できるように日々いろいろなことをしなければならない。趣味でテニスを見ることに関しては、見るのは好きだよ。例えば、先日はルバキナとブリンコワの試合を楽しんだ。信じられないような、これまで見た中で最もエキサイティングなスーパータイブレークだったね」
「もちろん、他の男子の試合、大きなライバルの試合、彼らの調子やプレーも見ている。もちろん、みんなお互いに注目しているだろう。それは秘密でもなんでもない。夕方、ちょっと疲れてきたときにテレビをつけて、エキサイティングな試合を見るんだ。もちろん、試合はどんどん少なくなっていくし、いつ試合が行われるかもよく分かっている。そのなかで、何試合か、あるいは1セットかチェックしたい」
続けてジョコビッチはテニスへの愛や情熱について自身の意見を話した。
「今でも四大大会で優勝したり、記録を塗り替えたり、大会の頂点に立つことは常に目的であり目標であることは間違いない。また、試合への愛もある。僕は本当にこの競技が大好きなんだ。とても情熱的なんだ。世界最高のテニスプレーヤーと戦えるように、練習期間にはたくさんのエネルギーと熱意を注いで、自分のフォームを作ろうとしているんだ」
「家族と離れ離れになって、傷つくこともある。今、僕が最も苦しんでいるのはその部分なんだ。だから、自分に合ったスケジュールで、バランスを取るようにしている。どのような大会に出場するかを選択する権利は自分にあると思う。もちろん、グランドスラムは最も大きな大会であり、スケジュールの柱であり、優先順位も高いよ」
「ブレークポイントに直面したときやブレークポイントを握ったときのスリルはたまらない。この瞬間がいつまで続くかわからないから、当たり前だと思わないようにしている。でも、僕はまだここにいるし、楽しんでいる。もちろん、モチベーションが高い日もあれば、低い日もある。でも、グランドスラムはグランドスラムだ。最も歴史的な大会に参加すること以外に、必要なモチベーションはあまりないんだよ。炎はまだ燃えているよ」
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