今年9月にテニスの不正監視を目的とした機関 ITIA(国際テニス インテグリティ・エージェンシー)からドーピング違反により4年間の資格停止処分を受けた女子テニスで元世界ランク1位の
S・ハレプ(ルーマニア)は15日、海外メディア「ユーロニュース」のYouTubeに登場し、コーチを務めていたパトリック・ムラトグルー氏との関係終了を認めた。また、自身の進退についても言及した。
2022年10月21日にITIAは四大大会2勝を含むツアー通算24勝を誇るハレプがドーピング検査で陽性反応を示したことを発表。ハレプは一貫して禁止薬物の摂取を否定してきたものの、今年9月に暫定的な出場資格停止となった昨年10月7日から換算して4年間の公式戦出場停止処分が下された。
その中で処分決定から2ヵ月後、ハレプのコーチを務めていたムラトグルー氏が自身のインスタグラムに動画を投稿し、ハレプが検査で陽性となった原因は自身が勧めたコラーゲンのサプリメントであったことを認め「責任を感じると」述べた。
今回「ユーロニュース」のインタビュー動画に登場したハレプは改めて自身の潔白を主張するとともに、ムラトグルー氏との関係が終了したと認めた。
「もう1年以上経ちましたが、毎日とても苦痛で、非常に感情的になり傷つきました。なぜなら、私は何も悪いことをしていないとわかっていて、自分が潔白であることを知っているからです。なので尿検査で陽性反応が出たという手紙を受け取ったときはショックでした」
「彼(ムラトグルー)がチームから出て行ったのは本当です。彼がもう少し早く発表をしてくれればよかったのに… 私はアカデミーでの活動を少し前から辞めています。この状況に陥ったとき、対処するのは困難でした。なぜなら、私は常に自分のチーム、そして一緒に働くすべての人を信頼していたからです。最大限のパフォーマンスを発揮するチャンスが高まるので、私は常に人々から学ぶことにオープンでした。だからこそ人を雇うのです。情報が必要であり、より良くする必要があるからです」
「だから私はいつもこれを信じていましたが、今その信頼は崩れてしまいました。そして将来、再び信頼できるかどうかはわかりません」
「私は学ばなければなりません。なぜなら、これが私の人生の原則だからです。誰かを雇いその人と一緒に仕事をするなら、信頼しなければなりません」
ハレプは現在スポーツ仲裁裁判所へ訴えを起こしており、来年2月に最終決定が下される予定となっているが、この訴えが認められなかった場合に引退を考えるか問われるとハレプは「そう思います」と答えた。
「少なくとも私の年齢(32歳)において4年は長い期間になるでしょう。どうなるかはわかりませんが、25年間毎日テニスを続け、人生を捧げてきたアスリートにとって(出場停止処分が)4年になるとしたらそれは壊滅的で、どう対処すればよいかもわかりません。おそらく、それが私のキャリアの終わりになるでしょう。私がやったわけでもなく、私の責任でもないことで、それはさらに壊滅的なこととなってしまいます」
果たしてハレプの訴えは認められるのか、注目が集まる。
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