テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は8日、男子シングルス3回戦が行われ、世界ランク38位の
M・ベレッティーニ(イタリア)が第19シードの
A・ズベレフ(ドイツ)を6-3, 7-6 (7-4), 7-6 (7-5)のストレートで破り、2021年以来2年ぶり3度目のベスト16進出を果たした。試合後、ベレッティーニは「プレーできないことで何日もベッドの上で泣いていた」と語った。
>>ジョコビッチ、アルカラスらウィンブルドン組合せ<<27歳のベレッティーニは今季、3月には右足を負傷し一時ツアーを離脱。さらに4月のロレックス・モンテカルロ・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、ATP1000)で3回戦に進出したものの、腹斜筋の負傷により棄権を発表。その後、再びツアーを離脱しリハビリに努めていた。
グランドスラム初の準優勝を飾った2021年以来の出場となったベレッティーニは今大会、1回戦で世界ランク42位の
L・ソネゴ(イタリア)、2回戦で第15シードの
A・デ ミノー(オーストラリア)を下し、3回戦に駒を進めた。
3回戦の第1セット、ベレッティーニはファーストサービスが入ったときに90パーセントの高い確率でポイントを獲得。第1ゲームで1度のブレークポイントを凌ぐと終盤で3ゲームを連取し、先行する。
続く第2セットでは互いにブレークポイントを与えず、サービスキープが続きタイブレークに突入。先にミニブレークに成功したベレッティーニがそのリードを守り切り、セットカウント2-0と勝利に王手をかける。
第3セット、第8ゲームで40-0とし4度のブレークチャンスを握るも活かせず、再びサービスキープが続きタイブレークにもつれ込む。開始からミニブレークを奪い合うもベレッティーニが3度目のマッチポイントをものにし、2時間27分で勝利した。
試合後の会見でベレッティーニは「ここは何か特別な場所に違いない。ここでプレーするのが大好きなんだ。昨年は不運にも欠場してしまい、その悔しさはまだ癒えていないね。この大会は僕のキャリアと人生を変えたよ」とコメント。
「プレーできないことで何日もベッドの上で泣いていた。コートに立ちたかったし、競争したかった。毎日エネルギーが余っていたよ」
「正直、出場できるかどうかも分からなかった。ここに来て、雰囲気が少し自分を助けてくれるかもしれないと思った。本当に自信がなかった。グランドスラムでプレーするためには肉体的、感情的、精神的に準備ができていなければならないからね」
「意志だけでは十分ではない。でも、僕はチームと一緒に素晴らしい仕事をしたと言わなければならない。僕たちは本当によく戦った。数日前、僕はまだ準備ができていないと思った。ここ数年、多くの大会に参加できなかったからね。でも、挑戦せずにここを去るわけにはいかない。そう自分に言い聞かせた」
勝利したベレッティーニは4回戦で第1シードの
C・アルカラス(スペイン)と対戦する。アルカラスは3回戦で第25シードの
N・ジャリー(チリ)を6-3, 6-7 (6-8), 6-3, 7-5で下しての勝ち上がり。
同日には第3シードの
D・メドベージェフ、第5シードの
S・チチパス(ギリシャ)、第6シードの
H・ルーネ(デンマーク)、世界ランク37位の
J・レヘチカ(チェコ)、同43位の
C・ユーバンクス(アメリカ)が16強に駒を進めている。
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