男子テニスのリベマ・オープン(オランダ/スヘルトーヘンボス、芝、ATP250)は12日、シングルス1回戦が行われ、プロテクトランキング(負傷などによる長期離脱選手の救済措置)で出場する元世界ランク3位の
M・ラオニッチ(カナダ)が第5シードの
M・キツマノビッチ(セルビア)を6-3, 6-4のストレートで破り、約2年ぶりの復帰戦で白星を飾るとともに初戦突破を果たした。
>>【動画】元世界3位ラオニッチ 復帰戦で勝利の瞬間、最後はサービスエースで締めくくる<<>>錦織 復帰戦1ポイント速報<<現在32歳のラオニッチは2008年にプロに転向するとキャリア通算8勝を記録。2016年のウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)では準決勝で
R・フェデラー(スイス)を撃破。決勝では
A・マレー(イギリス)に敗れたもののグランドスラムで初の準優勝を飾った。同年の11月にキャリアハイの世界ランク3位を記録している。しかし、2021年にふくらはぎを負傷すると、同年7月のアトランタ・オープン(アメリカ/アトランタ、ハード、ATP250)を最後に公式戦に出場できていなかった。
実に約1年11ヵ月ぶりの復帰戦となったこの日の第1セット、第2ゲームでブレークに成功したラオニッチだったが直後の第3ゲームでブレークバックを許す。その後、第6ゲームで2度のブレークチャンスを逃すも第8ゲーム、40-0としブレークチャンスを掴むと最後はラインぎりぎりのフォアハンドを決めてブレークに成功。サービング・フォー・ザ・セットとなった第9ゲームをキープし、先行する。
続く第2セット、第1ゲームでフォアハンドウイナーを決めるなど主導権を握ったラオニッチはブレークに成功。自身のサービスゲームでは1度もブレークチャンスを与えず、サービング・フォー・ザ・マッチとなった第10ゲーム、40-0とすると最後はサービスエースを決め、1時間24分で勝利した。
男子プロテニス協会のATPは公式サイトにラオニッチのコメントを掲載し「もう1度挑戦して、できる限りのことをしたい。できる限りの努力はしてきたので、それがどこまで通用するのか見てみたい」と語った。
「皆さんの前でプレーできるのは本当にうれしいね。約1年間、テニスボール1個も打てなかったのに今は大勢の人の前でプレーできている。かなり緊張したし、その感覚も忘れていた。正直に言うと、今日誰もいなかったら、もう少し楽だったかもしれない」
勝利したラオニッチは世界ランク103位の
J・トンプソン(オーストラリア)と予選を勝ち上がった同233位のG・ムぺシ ペリカール(フランス)の勝者と対戦する。
同日には第7シードの
U・アンベール(フランス)、世界ランク82位の
M・ヒュースラー(スイス)、ラッキールーザーで本戦入りした同133位の
R・ヒジカタ(オーストラリア)が2回戦に駒を進めている。
[PR]錦織 圭 復帰戦をWOWOWで放送・WOWOWオンデマンドでライブ配信!
6/12(月)開幕「男子テニスATPチャレンジャー プエルトリコ■放送&配信スケジュールはこちら>
■関連ニュース
・元3位ラオニッチ 復帰戦の相手決定・錦織 圭 ライバルの元3位復活へ・ラオニッチ「最高の瞬間」■おすすめコンテンツ
・テニス体験レッスン受付中・無料ドロー作成ツール・世界ランキング