テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は9日、男子シングルス準決勝が行われ、第1シードの
C・アルカラス(スペイン)は第3シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)に3-6, 7-5, 1-6, 1-6で敗れ、大会初の決勝進出とはならなかった。アルカラスはこの試合、第3セット途中で右足を負傷するとその後失速し、いつも通りのプレーができずに力尽きた。
>>全仏OP男子決勝 1ポイント速報<<>>錦織 復帰戦1ポイント速報<<昨年の全米オープンで自身初の四大大会制覇を成し遂げ、世界ランク1位に上り詰めた20歳のアルカラス。今大会は
R・ナダル(スペイン)不在のなか、第1シードとして出場し、世界ランク112位の
ダニエル太郎との2回戦を除き全てストレート勝ちで4強入りした。
ジョコビッチとの対戦は今回が2度目。初対戦は昨年のムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)準決勝であり、アルカラスが6-7 (5-7), 7-5, 7-6 (7-5)の逆転勝ちを収めている。
グランドスラム初対戦となったこの日の第1セット、開始からサービスキープが続くと第4ゲーム、1度のブレークポイントを握られたアルカラス。ドロップショットを交えたジョコビッチのショットに揺さぶられると最後はボレーを決められブレークを許す。その後、第7ゲームでは3度、第9ゲームで1度のブレークポイントを握るも活かせず先行される。
続く第2セット、互いにサービスキープが続くとジョコビッチは第7ゲーム終了後にメディカルタイムアウトを取り右手首を治療。すると直後の第8ゲーム、アルカラスが2度のブレークポイントを握ると最後は強烈なショットを決め、ブレークに成功する。
しかし、アルカラスはサービング・フォー・ザ・セットとなった第9ゲーム、2度のブレークポイントを握られると最後はバックハンドウイナーを決められてブレークバックを許す。第10ゲームでは40-0とし3度のセットポイントとなるブレークポイントを活かせなかったものの第12ゲームで再びブレークに成功し、1セットオールに追いつく。
第3セット、第2ゲーム終了後に右足に違和感を感じたアルカラス。本来このタイミングでのメディカルタイムアウトは許されていないが、ジョコビッチに第3ゲームを与える形で取ることとなった。再開後、いつも通りのプレーができないアルカラスはジョコビッチから1ゲームも取ることができず、セットカウント1-2と後がなくなる。
第4セット、第1ゲームで2度のブレークポイントを掴むも活かせなかったアルカラス。直後の第2ゲームでブレークを許すと、その後も足を気にし結果的に5ゲーム連取を許し、3時間23分で力尽きた。
グランドスラムを22度制覇しているジョコビッチは同率1位で並ぶR・ナダルを抜く23度目の優勝をかけて、決勝で第4シードの
C・ルード(ノルウェー)と第22シードの
A・ズベレフ(ドイツ)の勝者と対戦する。
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