テニスの2023年シーズン開幕戦となる国別対抗戦ユナイテッド・カップ(オーストラリア/ブリスベン、パース、シドニー)は30日に大会2日目を行い、グループBに所属するスイスの
S・ワウリンカ(スイス)が、カザフスタン代表の
A・ブブリク(カザフスタン)を6-3, 7-6 (7-3)のストレートで破り、今季公式戦初戦を白星で飾った。
2022年まで開催されていた男子国別対抗戦のATPカップに代わって新設されたユナイテッド・カップには、男女のトップ選手が集結。オーストラリアの3都市で11日間にわたって行われる18カ国のイベントとなっており、賞金総額は1,500万ドル(約22億円)。ATP、WTAのランキングポイント(最大500ポイント)も獲得することができる。
29日から1月3日の6日間は18カ国が3チームずつ6グループに分かれてのラウンドロビン(総当たり戦)が開催。各対戦は2日に分けて行われ、1日目に男子シングルスと女子シングルスが、2日目には男子シングルスと女子シングルス、そして混合ダブルスが行われる。各グループで1位となった国が対戦し、勝利した3カ国と、敗れた3カ国のうちグループステージで最も成績の良かった1カ国が準決勝に進出する。
グループBにはスイス、カザフスタン、ポーランドが所属。29日と30日はスイスvs.カザフスタンが、31日と1日はカザフスタンvs.ポーランド、2日と3日にはポーランドvs.スイスが行われる。
スイスは29日の男子・女子のシングルスで2勝をあげ2日目に突入。30日の第1試合には元世界ランク3位で37歳のワウリンカが登場し、カザフスタンのエースであるブブリクと激突した。
この試合、ワウリンカは10本のサービスエースを決めるなどファーストサービスが入ったときに85パーセントの高い確率でポイントを獲得。ブレークチャンスを1度も与えることのないプレーを披露し、1時間30分で快勝した。
その後の女子シングルスと混合ダブルスでも勝利したスイスは計5勝0敗でカザフスタンを下している。
大会公式サイトにはワウリンカのコメントが掲載されている。
「このユナイテッドカップが発表されたとき、チームメイトやみんなと一緒にスイスのためにプレーできること、そしてここブリスベンでプレーできることがとてもうれしかったんだ。今夜は素晴らしいレベルだった。自分のプレーにはとても満足しているよ。より良いレベルに戻るために本当に頑張ってきたし、今日のパフォーマンスには満足している」
「アレクサンダー(ブブリク)は素晴らしい選手で、いつもタフなプレーをする。彼は、ビッグサーブを武器にタフなプレーをするんだ。常にプレッシャーをかけてくるから、このコートではアグレッシブなプレーヤーでいることが重要。だから、今日はいいプレーができたと思うし、2セットで勝てたことはとてもうれしいよ。僕の年齢ではあまり長くプレーし続けることは簡単ではないからね(笑)」
スイスvs.カザフスタンの試合結果は以下の通り。
【29日】
B・ベンチッチ(スイス) 7-6 (7-0), 6-3
Y・プチンセワ(カザフスタン)M・ヒュースラー(スイス) 4-6, 6-3, 6-3 T・スカトフ(カザフスタン)
【30日】
S・ワウリンカ 6-3, 7-6 (7-3) A・ブブリク
J・タイシュマン(スイス) 6-3, 6-2 Z・クランバエバ(カザフスタン)
タイシュマン/ ヒュースラー 7-6 (9-7), 6-3 クランバエバ/ ブブリク
■関連ニュース
・ジョコビッチ「僕はまだ強い」・ATP 中国企業との提携を発表・全豪OP 賞金総額約70億円■おすすめコンテンツ
・テニス体験レッスン受付中・無料ドロー作成ツール・世界ランキング