男子テニスのW&Sオープン(アメリカ/シンシナティ、ハード、ATP1000)は19日、シングルス準々決勝が行われ、第1シードの
D・メドベージェフが第11シードの
T・フリッツ(アメリカ)を7-6 (7-1),6-3のストレートで破り、2年連続3度目のベスト4進出を果たした。
>>W&Sオープン 女子組合せ<<>>W&Sオープン 男子組合せ<<同大会では2019年に優勝を果たし、昨年もベスト4まで駒を進めている世界ランク1位のメドベージェフ。この試合は地元アメリカ勢でトップに君臨する同13位のフリッツとの対戦となった。
第1セット、メドベージェフは10本ものサービスエースを決めると同時に4本のダブルフォルトを記録。第10・第12ゲームでは計3度のセットポイントを握られるもこれをしのぎタイブレークに突入した。タイブレークではファーストポイントこそフリッツがサービスキープしたが、その後のポイントはすべてメドベージェフが獲得。3度のミニブレークを奪い、圧倒して先行する。
第2セットでは徐々に主導権を握ったメドベージェフが8本のエースを決め、ダブルフォルトは0に抑える。フリッツにブレークポイントを与えることのないプレーを披露すると、リターンゲームでは第2ゲームでこの日初のブレークに成功。そのリードを守り、1時間37分で勝利した。
準決勝では第4シードの
S・チチパス(ギリシャ)と対戦する。チチパスは準々決勝で世界ランク50位の
J・イズナー(アメリカ)をフルセットで下しての勝ち上がり。
男子プロテニス協会のATP公式サイトにはメドベージェフのコメントが掲載されている。
「シンシナティは速いコートと速いボールで、いつも気に入っているんだ。でも、いつもトリッキーな試合になる。特に、素晴らしいサーバー同士の試合はね。僕とテイラー(フリッツ)は、ジョン(イズナー)とは違うけど、いいサービスをしたと思うよ。タイトな試合になることは分かっていた」
「第1セットは、正直彼が少し僕の上にいたね。彼は僕より多くのチャンスを持っていたけど、僕は何とか踏みとどまったよ。何とかこのセットを粘ることができたから試合に勝つことができた」
26歳のメドベージェフは今回のタイブレークを獲得したことで「ATPマスターズ1000」でのタイブレーク勝敗数を20勝6敗とした。この好記録については以下のように語っている。
「僕はただ自分のベストを尽くして、すべてのポイントに勝とうとするだけなんだ。勝つこともあれば負けることもある。でも、20勝6敗は良い記録だね」
敗れた24歳のフリッツは、W&Sオープンでの最高成績が2020年に記録した2回戦進出。今大会はそれを大きく上回り初のベスト8に駒を進めたものの、4強入りを果たすことはできなかった。
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