男子テニスのBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)は19日、シングルス決勝が行われ、第2シードの
R・ナダル(スペイン)が第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)を6-0, 4-6, 6-1のフルセットで下して2連覇と9度目の優勝を果たし、1968年のオープン化以降で歴代最多の「ATPマスターズ1000」34勝目をあげた。
男子プロテニス協会のATPには「何か問題を抱えていたり、痛みがあったりして悪いプレーをした時、文句は言えない。正しい姿勢と正しい顔をする。練習を続けたいという情熱を持って日々コートへ向かう。それがテニス人生を通してやってきたこと。だから、いつも復帰してコートに立てるチャンスを得られる。こうして大切な瞬間がある。今が進み続ける時」とナダルのコメントが掲載されている。
「誰もがタイトルを望んでいる。やっと優勝できた。自分にとって最も大切なのは、いいプレーをして健康でいると感じること。それが起きると、いつかはタイトルへ向けて戦えるというのがこれまでの経験だった」
昨年9月の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)で膝を故障したナダルは、今年1月に復帰。全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)で決勝へ進出したが、以降もタイトル獲得には手が届かず、得意とするクレーシーズンではベスト4以上の結果を残せなかった。
迎えた今大会では、かつての力を取り戻したプレーで1セットも落とさずに決勝へ駒を進め、ジョコビッチとの通算54度目の対決へ挑んだ。
ナダルは第1セットを先取し、第2セットでは4本のブレークポイントを握った。しかし、このチャンスを逃すとセットカウント1-1に追いつかれる。ファイナルセットに入ると息を吹き返し、第1ゲームでミスを誘い出してブレークに成功。さらに第4ゲームから4ゲームを連取して2時間25分で勝利。昨年8月のロジャーズ・カップ(カナダ/トロント、ハード、ATP1000)以来の優勝、キャリア通算81勝目をあげた。
「ノヴァーク(ジョコビッチ)との対戦は、いつも特別。常に特別な気持ち。今日は自分だったけど、これまでのいくつかの対戦は彼のものだった。ノヴァークに勝てたことより、タイトルを獲得できたことの方がうれしい。レベルがとても高かったから、特にハッピーな気持ち」
「正直、6-0で勝とうが6-4で勝とうが、それはどうでもいい。全ての面で第1セットは素晴らしいプレーができた。ミスもなく、攻撃的なプレーをし、コースも変えられた。こんな日もある。でも普通のことではないし、もう2度とないかもしれない。第1セットが試合の大事な部分だった。自分がこのレベルで戦うことができるということを示していた。今日、そして明日にとって大事なこと」
今季初のタイトル獲得を果たし、26日からの全仏オープンへ弾みをつけたナダルは「少しずつよくなった。全仏オープン前に、このレベルを到達できてうれしい。でも言ったように、今は全仏オープンについて語りたくない。これまでも、それはしなかった。自分にとっては、どの大会も特別な意味があるから」と述べた。
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