男子テニスの上位8選手によって争われる今季の最終戦、バークレイズATPワールドツアー・ファイナルズ(イギリス/ ロンドン、賞金総額650万ドル)は15日、準決勝が行われ、グループBを2位で通過した
錦織圭(日本)はグループA1位通過の
N・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する。
両者は5度目の対戦となり、これまでの対戦成績は2勝2敗と引き分けている。
初対戦は2010年全仏オープン2回戦、その時はジョコビッチにストレートで敗れているが、2011年10月に行われたスイス・インドア準決勝で逆転勝利を収めた。この時のジョコビッチは右肩に異常があり万全ではなかったが、この年わずか6敗と絶頂期にいたジョコビッチから勝利し、初めて世界ランク1位の相手から勝利を収めた。
《錦織vsジョコビッチ 2010年全仏オープン2回戦》《錦織vsジョコビッチ 2011年スイス・インドア準決勝》また今年の3月に行われたソニー・オープン準々決勝で
R・フェデラー(スイス)を破り,
ジョコビッチとの準決勝に駒を進めるも、左足の付け根の負傷により棄権を申し入れ3度目の対戦とはならなかった。
3度目の対戦となる全米オープン準決勝では第2セットを落とすもジョコビッチを圧倒し2時間52分でジョコビッチを下し、グランドスラム初の決勝進出を決めた。
《錦織vsジョコビッチ 2014年全米オープン準決勝》11月に行われたBNPパリバ・マスターズ準決勝では2連覇を狙うジョコビッチを前にストレートで敗れた。
《錦織vsジョコビッチ 2014年BNPパリバ・マスターズ準決勝》今大会、錦織は予選ラウンドロビングループBに入り、1試合目となる
A・マレー(英国)戦ではマレーから4度目の対戦にして初めて勝利を上げた。
2試合目のR・フェデラーには今大会好調のフェデラーにストレートで敗れ、3試合目
M・ラオニチ(カナダ)と対戦を予定していたが、ラオニチの右太もも部分断裂による棄権のため、急遽
D・フェレール(スペイン)と対戦となるが逆転でフェレールを下し2勝1敗とし、フェデラーがマレーをストレートで下したため錦織の準決勝進出が決まった。
対するジョコビッチは予選ラウンドロビンで
S・ワウリンカ(スイス)、
T・ベルディヒ(チェコ共和国)、
M・チリッチ(クロアチア)それぞれに完勝し、1セットも落とすことなく3勝を上げ準決勝に進んでいる。
さらに3試合目のベルディヒを下し、今シーズンを1位で終えることが確定し、インドアでの試合を30連勝中。今大会3連覇を狙うジョコビッチは盤石の態勢で臨む。
また準決勝もう1試合ではフェデラーとワウリンカのスイス勢対決が行われ、錦織がジョコビッチを下し、フェデラーがワウリンカを下した場合、決勝は予選ラウンドロビンの再戦という可能性がある。
大会初出場で初の準決勝に進んだ錦織と絶好調のジョコビッチの試合は、日本時間15日23時(現地時間15日14時)以降に行われる。
■関連記事■
・錦織 「ああしないと勝てない」・錦織 最終戦 準決勝進出の快挙・ジョコビッチ 年間王者が確定・ワウリンカ 2位で準決勝進出・フェデラー 完勝で準決勝へ
■関連動画■ ・フェデラー 上海マスターズに挑戦・型破りなプレーのドルゴポロフ