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女子テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は26日に初日を迎え、女子シングルス1回戦を行い、元世界ランク1位で過去2度の優勝経験のあるV・ウィリアムズ(アメリカ)が第12シードのK・フリッペンス(ベルギー)を6-1, 6-2のストレートで下し7年連続となる初戦突破を決めた。
3週間前にカナダはトロントで行われたロジャーズ・カップ女子の1回戦でも対戦している両者。その時は第1セットをヴィーナスが6-0で先取するもその後、4-6, 2-6で奪われ、ウィンブルドンで自身初のグランドスラムでのベスト4入りを果たしたフリッペンスが逆転勝利を飾っていた。
「トロントの時は、とても良いスタートが切れたけど、最終的には思うように試合を終わらせる事が出来なかった。でも今日の試合は、あの時よりサーブが数段良かった。トロントではサーブの感触があまり良くなかったの。正直、それは大きな差を生んだと思う。この夏の試合では、40パーセント位でしかサーブが打てなかったから、どの試合も挑戦だった。だからあとは上昇させるのみだったし、サーブの改善に尽くしていたの。」とヴィーナスはリベンジを果たした試合を振り返っていた。
そして「第2セットはサーブの調子を維持する事に努めていた。それでも彼女(フリッペンス)もとても粘り強いプレーをして来たし、自分が主導権を握っているポイントも上手く取り切る事が出来なかったりもした。今年の彼女の好調さを表していたわね。」とフリッペンスのプレーも称賛していた。
最近は怪我などもあり思うようにツアーを回れず、世界ランクも60位へと下げているヴィーナスだが「常に前向きでいるわ。だってまだ素晴らしいテニスが出来るって分かっているから。」と、自身のテニスへの思いは変わっていないと言う。
「時には思っている以上の事を潜り抜ける必要もある。時には負ける事だってある。でも負けた時は、より良いプレーをしよう、もっと練習をしようって言うモチベーションに繋がるの。今年は怪我などもあり、万全な状態で試合をする機会に多く恵まれていないけど、自分自身のペースで自分のテニスを取り戻すべく努力を続けているの。きっと他のどの選手よりもね。自分は出来るんだって分かっているから。それが現状なの。」
と、世界の頂点に君臨している時とは状況は違ってはいるものの、テニスへの情熱は未だに冷めていない事を明かすヴィーナス。3年ぶりの3回戦進出を懸けてK・ベルテンス(オランダ)を6-1, 6-3で退けたジェン・ジー(中国)と2回戦で対戦する。
妹のS・ウィリアムズ(アメリカ)もこの日に1回戦を行い、F・スキアボーネ(イタリア)を6-0, 6-1で一蹴し、姉妹揃って2回戦へ駒を進めた。
《全米オープン 対戦表》
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