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男子テニスツアーのクレムリンカップ男子(ロシア/モスクワ、賞金総額67万3150ドル、ハード)は18日、シングルス2回戦残り5試合を行い、第1シードのA・ドルゴポロフ(ウクライナ)が予選を勝ち上がったE・ロジェ=ヴァセラン(フランス)に3-6, 7-5, 6-7 (6-8)で敗れる波乱が起きた。
世界ランク116位のロジェ=ヴァセランは同ランク21位のドルゴポロフに対し、第1、第2セットを分け合うと、勝敗を決める第3セットは接戦に。その第3セットではドルゴポロフに握られた4度のマッチポイントをしのいで2時間23分で勝利し、番狂わせを演じた。
これが今季3度目の準々決勝進出となったロジェ=ヴァセランは「時にはマッチポイントを凌いで勝利する事もあるし、マッチポイントを握りながらも負けてしまう事もある。それがテニス。彼(ドルゴポロフ)はマッチポイントでミスを犯してくれて、ちょっとラッキーだった。今年は6月のロンドン大会でA・ロディック(アメリカ)にマッチポイントを握られながら勝利を飾っているけど、先にマッチポイントを握りながらの敗戦もいくつか経験している。」と勝利の難しさを語った。
自身初のATPツアーでのベスト4入りを懸けてロジェ=ヴァセランはA・ボゴモロフJR(ロシア)を7-6 (13-11), 6-4で下したI・カルロビッチ(クロアチア)と準々決勝で対戦する。
第2シードのA・セッピ(イタリア)、第4シードのT・ベルッチ(ブラジル)は順当な勝ち上がりを見せた。この日セッピはI・セイスリン(オランダ)を7-5, 6-2で、ベルッチもF・チポッラ(イタリア)を6-4, 6-1といずれもストレートで倒し、ベスト8進出を決めた。
世界ランク25位のセッピは同ランク77位のセイスリンに、第1セットは1度ずつのブレークから、終盤で2度目のブレークに成功したセッピがそのセットを先取。
第2セットに入ると1度もブレークポイントさえセイスリンに握らせないサービスゲームをプレーしたセッピが2度のブレークに成功すると、わずか67分の快勝で準々決勝進出を果たした。
今大会上位シード4選手は1回戦が免除されているためこの日の2回戦が初戦だったセッピは「いつも大会の初戦は難しいもの。第1セットは先にブレークを許して追いかける展開だった。第1セットを奪えてからは、より攻撃的なプレーが出来てコートにも徐々に慣れて問題なくプレーが出来た。」と、徐々に調子を上げた事を明かした。
同ランク41位のベルッチは同ランク85位のチポッラに、第1セットは1度もブレークを許さず唯一のブレークをチポッラから奪うとそのセットを先取。
第2セットはこの試合初めてブレークをチポッラに許したベルッチだったが、実に4度あったチポッラのサーブ全てをブレークし、1時間30分のストレートで勝利を飾った。
セッピは第8シードの伊藤竜馬(日本)と、ベルッチは第7シードのC・ベルロク(アルゼンチン)を6-3, 6-4で下したJ・ヤノヴィッツ(ポーランド)と、ベスト4進出を懸けて対戦する。
伊藤は自身初となるツアー4強入りを懸けてセッピとの準々決勝に臨む。
この日行われた試合結果は以下の通り。
E・ロジェ=ヴァセラン ○-× A・ドルゴポロフ (1), 6-3, 5-7, 7-6 (8-6)
A・セッピ (2) ○-× I・セイスリン, 7-5, 6-2
T・ベルッチ (4) ○-× F・チポッラ, 6-4, 6-1
J・ヤノヴィッツ ○-× C・ベルロク (7), 6-3, 6-4
I・カルロビッチ ○-× A・ボゴモロフJR, 7-6 (13-11), 6-4
今大会の優勝賞金は12万1520ドル。
(翻訳/弓削忠則)
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