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今年最後のグランドスラムである全米オープンまで残り2週間、男子テニスの世界ランク1位であるR・フェデラー(スイス)は、最後のメジャーへの準備ではなく、W&Sオープンで4度目のタイトルを獲得することに集中しているようだ。
月曜日に行われた会見でフェデラーは「ニューヨークへの準備は来週から始まるけど、今週は準備期間ではない。今週は大会の週です。」と、今季初となる全米オープン前哨戦への意気込みを語っている。
もし今週のW&Sオープンでフェデラーが優勝すれば、R・ナダル(スペイン)に並ぶ21個目のマスターズタイトル獲得となるとともに、全米オープンまで世界ランク1位の座が確約される。
しかし、フェデラーはそこまでを照準に定めてはいない。これまでの経験から、1試合ごとに集中することの大切さを理解している。
「正直に言うと、ここでは良いプレーをするときもあれば、本当に悪いプレーになるときもあるんだ。だから序盤に集中することが大切なのさ。それは本当で、一度でも勢いに乗れば本当に良いプレーになる。」と語ったフェデラーは、今大会で3度の初戦敗退を経験している。
今年で12回目の出場となるフェデラーは、2005年、2007年、そして2009年と2010年にタイトルを獲得している。その一方、準々決勝を前に6度も敗退している。特に2008年には3回戦でI・カルロビッチ(クロアチア)に敗れ、世界ランク1位の座をナダルに奪われていた。
またフェデラーは今大会にデビューした2000年から、いかにしてドロップショットを効果的な武器として戦術に組み込んできたかを話している。
「最初は否定的だったんだよ。当時は多くの選手がベースライン上でプレーしていたし、コートの球足も速かったからドロップショットを打つチャンスも少なかった。」とフェデラー。
「そのうち、ハードコートのリターンで後ろに下がる選手や、クレーコートで後ろの方に陣取る選手が増えてきた。なんでも追いついてしまう彼らを相手に何球も決めるのは大変だと気付いたんだ。もう少しドロップショットを使うことによって、彼らをベースラインに近づけることができ、彼らからポイントを決めるのが楽になった。」
「だけど、40-0ではなく重要なポイントでも打てる自信と練習が必要だった。ドロップショットが最初の選択肢になることはない。簡単ではなかった。昔を考えると、ドロップショットはパニックショットの一種だったと思う。今では、ポイントの前にドロップショットを考えていて、効果的に使えている。」
今大会の1回戦は免除されているフェデラーは初戦となる2回戦で、J・ニエミネン(フィンランド)とA・ボゴモロフJR(ロシア)の勝者と対戦する。
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