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男子テニスツアーのクレディ・アグリコル・スイス・オープン（スイス/グシュタード、賞金総額３５万８４２５ユーロ、クレー）は１９日、シングルス２回戦残り４試合が行われ、第１シードのＪ・ティプサレビッチ（セルビア）が予選勝者のＭ・フィッシャー（オーストリア）を4-6, 7-6 (7-1), 6-3と辛くも退け、先週に続く２週連続優勝へ向けて準々決勝進出を果たした。

世界ランク８位のティプサレビッチだが、同２４５位のフィッシャーに第１セットを奪われると、第２セットでも先にブレークを許し追い掛ける展開となる。しかしその後にブレークバックに成功するとそのセットをタイブレークの末に奪い返し勝敗の行方は第３セットへ。

あっさりタイブレークを落としたフィッシャーだったが、気を取り直して第３セットの第３ゲームでも先にブレークをティプサレビッチから奪いリードする。しかし実力に勝るティプサレビッチは続くサーブでブレークバックし、４－３からの第８ゲームで２度目のブレークを奪うと、続く自身のサーブをしっかりキープして２時間３７分で勝利を決めた。

先週のメルセデス・カップでは自身初のクレー大会での決勝進出を果したティプサレビッチは、Ｊ・モナコ（アルゼンチン）を下して今季初優勝を飾った。今大会初出場のティプサレビッチは、２週連続優勝を狙い準々決勝で予選を勝ち上がったＪ・ヘルニチ（チェコ共和国）と対戦する。

ヘルニチはこの日、第７シードのＳ・ヒラルド（コロンビア）を6-3, 2-6, 6-4のフルセットで下すと、３年半ぶりとなるツアー８強入りを決めた。

昨年のチャンピオンで大会２連覇を狙って第２シードで出場していたＭ・グラノジェルス（スペイン）だったが、２回戦で早くも姿を消す結果となってしまった。その番狂わせを演じたのはＬ・クボット（ポーランド）でグラノジェルスを6-4, 6-2のストレートで退けた。

先週のクロアチア・オープンの決勝ではＭ・チリッチ（クロアチア）に惜しくも敗れたものの準優勝を飾っていたグラノジェルスだったが、この日は第１セットを失うと試合の流れは一気にクボットへ。その後挽回する事もなく、１時間３６分で敗退したグラノジェルスの大会２連覇の夢は早くも敗れ去った。

今季３度目の準々決勝入りを決めたクボットは、今季初の準決勝進出を懸けて予選勝者のＤ・ブラウン（ジャマイカ）を7-6 (7-3), 3-6, 6-2で倒したＧ・ディミトロフ（ブルガリア）と準々決勝を行う。

接戦を強いられたディミトロフは「とても面白い試合でした。彼（ブラウン）は色んな事をしてくる選手です。そんな彼から勝利を奪えて最高です。難しいコンディションながらスムーズに試合を進められました。全てのサーフェースで良いプレーが出来ると感じ始めました。練習の成果が出始めているようです。」と、勝利に満足気だった。

今大会の優勝賞金は６万４７００ユーロ。