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ウインブルドン大会11日目、男子準決勝第1試合で、第3シードのR・フェデラー(スイス)が、第1シードでディフェンディングチャンピオンのN・ジョコビッチ(セルビア)を、6-3, 3-6, 6-4, 6-3で破り、ウインブルドンで史上最多となる8回目の決勝進出を決めた。
過去の対戦成績はフェデラーの14勝12敗だが、グランドスラムでの対戦では、5勝5敗。グラスでは初めての対戦となったが、雨のためセンターコートの屋根は閉めて試合が行われた。
第1セットは、第6ゲームをブレークしたフェデラーが先取。第2セットは、第2ゲームをブレークしたジョコビッチが取り返し、セットオールとなった。第3セットは、緊迫したサービスキープが続いたが、第10ゲーム30-40で、フェデラーがジャンピングスマッシュを打ち込んでブレークに成功し、第3セットをフェデラーが奪った。
「とても攻撃的なプレーができた。とりわけ双方ベストプレーをした第3セットでいいプレーができた」
こう振り返ったフェデラーは、第4セット第2ゲームで、トーンダウンしたジョコビッチのサーブをブレークして勝負を決めた。12本のサービスエースを含む31本のウィナー決めたフェデラーは、攻撃的なテニスを実行しながらも、ミスを10本に抑えた。ジョコビッチは28本のウィナーを放ったが、21本のミスを強いられた。
「ロジャーがいいプレーした。大事なポイントで攻撃的だった。彼のサーブも本当によかった」(ジョコビッチ)
準決勝第2試合では、第4シードのA・マレー(英国)が、第5シードのJW・ツォンガ(フランス)を、6-3, 6-4, 3-6, 7-5で破って、4度目のウインブルドン準決勝で、ついに初の決勝進出を果たした。イギリス人の決勝進出は1938年以来となる。
勝利を決めた後、ベンチに戻ったマリーは、しばらく上空を見上げて勝利の余韻に浸った。
「今夜は、この勝利を楽しみたい。明日からボールをたくさん打って、日曜に集中したい」(マリー)
男子決勝は、フェデラー対マレーとなり、フェデラーは、男子史上最多タイの7回目の優勝と17個目のグランドスラムタイトル、そして、世界ナンバーワン返り咲きを狙う。
「ウインブルドンで、アンディとプレーするのはとてもスペシャルなことになりそうだね。決勝でできるだけのベストを尽くしたい」
一方、マレーは、ウインブルドンで自身初のグランドスラムタイトルを狙う。もし、マリーが優勝すれば、1936年のフレッド・ペリー以来となるイギリス人の優勝となる。
「大きな挑戦になる。もちろんナーバスになったり、プレッシャーを感じたりするだろうけど、できるだけ集中したい」
どちらが勝つにしろ、われわれはテニス史に残る歴史的瞬間を目撃することになる。
(文・写真/神 仁司)
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