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女子テニスツアーのブダペスト・グランプリ(ルーマニア/ブタペスト、賞金総額22万ドル、クレー)は3日、シングルス準々決勝4試合を行い、第1シードのS・エラーニ(イタリア)がA・ブリアンティ(イタリア)との同胞対決を6-4, 6-0の快勝で制するなど、ベスト4が出揃った。
悪天候で試合の進行が妨げられたこの日、湿気により球足が重くなったコートでのプレーに加え、同じイタリア出身で親交の厚いブリアンティとの対戦に、エラーニは試合序盤でリズムが作れず1-3とブリアンティにリードを許してしまう。しかしその後、ブレークバックに成功すると、一気に流れはエラーニへ。
その後エラーニは、ブリアンティに1ゲームしか与えない完璧なプレーを見せ、1時間24分の快勝で同胞対決を制した。
これで今季のクレーでの試合を13連勝としたエラーニは「とても親しい相手との対戦は難しいものです。普段以上に緊張してしまい、それが第1セットの序盤に現れたのだと思います。その後徐々にプレーが良くなり、最後は最高のテニスをすることが出来ました。」と、難しかった試合を振り返っていた。
エラーニと準決勝で対戦するのはA・タチシュビリ(グルジア)。この日の準々決勝でタチシュビリはA・ウズニアッキ(カナダ)を5-7, 7-6 (7-4), 6-4の接戦の末に下しての勝ち上がり。
第1セットを先取したウズニアッキは、第2セットでは1-5と大きくリードをタチシュビリに許してしまう。しかしその後、8回のセットポイントをしのぎながら徐々に挽回。その後4回のマッチポイントを握るも取り切れず、そのセットをタイブレークの末に落とし勝敗の行方は第3セットへ。
第3セットでは、2度ブレークを許したタチシュビリだったが、3度のブレークをウズニアッキから奪い返すと、2時間34分の接戦を制して今季初となる準決勝進出を決めた。
残りの試合では、第5シードのM・イラコビッチ(ニュージーランド)がB・ザーロバ・ストリツォバ(チェコ共和国)を6-2, 1-6, 6-4のフルセットで下して順当に4強入りする中、E・ヴェスニナ(ロシア)が第6シードのP・マーティク(クロアチア)を6-3, 6-2のストレートで下すシードダウンに成功した。
雨による中断を余儀なくされたこの試合。イラコビッチは「今日の試合はとてもやりずらいものでした。お互い緊張しながら試合を始めました。第1セットは小雨も降っていたので、状況に慣れる事が必要でした。第2セットではちょっと集中を欠いてしまいましたが、第3セットではミスのないプレーを心掛け、彼女(ザーロバ・ストリツォバ)のプレーを何とかかわして前向きな気持ちでプレーが出来ました。」と試合の難しさを語っていた。
そのイラコビッチと準決勝で対戦するヴェスニナは「今季初の準決勝進出が出来てとても嬉しいです。やっと良いテニスが出来ています。試合を始めるためにコートへ行くと雨が降り始め、またロッカーへ引き返すと雨が止み、その後またコートへ向かう不思議なスタートでした。ペトラ(マーティク)は若いし才能のある選手。試合では彼女を動き回す必要がありました。スコアー以上に接戦でした。同じスコアーで彼女が勝利してもおかしくなかったかも知れません。」とスコア以上に厳しい試合だった事を明かした。
今大会の優勝賞金はシングルス3万7000ドル。
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