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女子テニスツアーのブダペスト・グランプリ(ルーマニア/ブタペスト、賞金総額22万ドル、クレー)は月曜日に初日を迎え、第3シードのT・ピロンコバ(ブルガリア)が敗れる波乱に見舞われた。その波乱の立役者はA・タチシュビリ(グルジア)でピロンコバを1-6, 6-3, 6-1の逆転で退けた。
世界ランク43位のピロンコバは同81位のタチシュビリに対し、第1セットは2度のブレークを奪うなど、30分足らずであっさり先取。しかし第2セットの第4ゲームでこの試合初めてタチシュビリがピロンコバからブレークに成功すると試合は徐々にタチシュビリへと傾いた。
そのセットを奪い返したタチシュビリは、勝敗を決める第3セットでは一気に流れを掴み、2度握られたブレークポイントをしのぐと3度のブレークをピロンコバから奪い、1時間44分の逆転で勝利。今季初のツアー8強入りを懸けてH・アブラーとのワイルドカード対決を6-2, 6-1で制したV・ルカスと2回戦で対戦する。
この日登場したシード勢で同じく敗退する波乱に見舞われたのは第7シードのS・ペア(イスラエル)で、A・ウズニアッキ(カナダ)の前に4-6, 3-6のストレートで敗れ、早くも大会を去る結果となった。
2009年6月に自己最高位の21位を記録したウズニアッキだったが、その後は手首を痛めツアー離脱。2011年に復帰するも、一時は200位までランキングを下げ思うような結果が出せずにいた。しかしシーズン終盤で盛り返し105位で昨シーズンを終えると、今季は徐々に勝利を重ね、ランキングも57位まで上昇させて来た。
この日は同54位のペアに対し、その勢いを披露し第1セットでは2度のブレークを許すも3度のブレークを奪い先取。第2セットも同じく、2度ブレークされるも3度のブレークをペアから奪ったウズニアッキが1時間35分のストレートで下し、ヨーロッパのクレー大会で初勝利を飾った。
「今日の勝利は自分にとって本当に意味のある物でした。ハードコートからレッドクレーへは大きな変化なので、今後ももっと練習を積む必要があります。試合中はとても辛抱が必要でした。そして大切なポイントでは良いプレーをするように心掛けました。」と勝利の喜びとクレーの難しさを語っていたウズニアッキは2回戦で、M・リバリコワ(スロバキア)とA・カダントゥ(ルーマニア)の勝者と対戦する。
その他、第4シードのK・ザコパロバ(チェコ共和国)はA・ケタボング(英国)を7-6 (7-3), 3-6, 6-2のフルセットで倒し、順当に初戦突破を果たした。
ザコパロバは4度のブレークを奪い合うブレーク合戦となった第1セットをタイブレークの末に先取したものの、第2セットでは1度ブレークをケタボングにから奪うも2度のブレークを奪われセットオールと追い付かれ勝敗の行方は第3セットへ。
勝敗を決める第3セットでは、1度ブレークを奪われたザコパロバだったが3度のブレークに成功。2時間38分の接戦を制して2回戦進出を決めた。
前週のモロッコはフェス大会では初戦敗退を喫していたザコパロバは「厳しい試合を勝ちきる事が出来て、とても嬉しいです。非常に気温が高く、悪いコンディションでした。フェスでは初戦敗退だったので、レッドクレーで試合数をこなせる事は嬉しい事です。次の試合も楽しみです。」と喜びと共に次戦への意欲を高めていた。
ザコパロバはB・ザーロバ・ストリツォバ(チェコ共和国)と予選勝者のJ・ティンジッチの勝者とベスト8進出を懸けて2回戦を行う。
その他の試合結果は以下の通り。
M・イラコビッチ(ニュージーランド) (5) ○-× P・パルメンティエ(フランス), 7-6 (7-3), 3-6, 7-6 (7-2)
P・マーティク(クロアチア) (6) ○-× C・ボルサニ, 6-0, 7-5
E・ヴェスニナ(ロシア) ○-× V・レプシェンコ(アメリカ), 5-0, 途中棄権
L・ツレンコ ○-× G・アーン(ハンガリー), 3-6, 6-3, 6-1
なお今大会の予選には藤原里華(日本)がエントリーしていたが、予選最終ラウンドで敗退し本戦入りを逃した。しかしH・チャンとのペアーでダブルスでは第4シードで出場しており、1回戦では主催者推薦のアーン/T・バボス(ハンガリー)組と対戦する。
今大会の優勝賞金はシングルス3万7000ドル、ダブルス1万1000ドル。
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