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テニスのグランドスラムであるUSオープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は大会10日目の7日、雨の影響で前日から繰り越されていた男子シングルス4回戦が行われたが、試合開始直後に再び雨が降り出し、試合は一時中断となっている。
この日は霧のような雨が降りしきる中、試合が強行されたものの、わずか15分ほどでプレーは中断、そのまま選手たちは3時間以上も待機となっている。
センターコートでは第2シードのR・ナダル(スペイン)とG・ミュラー(ルクセンブルグ)の対戦が開始されたが、ミュラーが第1セット3-0とリードしたところで試合は中断している。
この待機中にナダルは「僕らはショーの一部なのさ。彼らは選手のためじゃなく、ショーのために働いている。彼らは雨が降っているのを承知の上で僕らをコートに呼び出したんだ。プレーできる状態じゃなかったよ。ファンがいるのは分かっているけど、選手たちはこのショーの重要なパートだと思うし、尊重してほしいね。」と、大会側の対応を批判した。
こういった批判を受けたうえで、大会を主催するUSテニス協会は「我々は経験溢れるレフリーのもと、コートがプレー可能かどうか判断しています。理想的な状態ではなくても、安全にプレーできます。しかしながら、もし選手たちが安全な状態ではないというなら、その意見は聞き入れます。これまでそうしてきたように、レフリーはそういった情報を取り入れながら、プレーを開始すべきかどうかを判断しています。」と声明を発表している。
2日連続で雨に見舞われた今大会、選手たちはロッカールームやプレイヤースラウンジで待機しながら、試合が再開できる状態になるのを待ち続けている。
第4シードのA・マレー(英国)や第21シードのA・ロディック(アメリカ)も試合に入っていたが、開始直後にコートを引き上げることとなっている。
中断中にインタビューに答えたマレーは「まだ雨が降っているというのに、9分や10分くらいのためにコートに出るなんて、まったく意味のないことだよ。」とコメントしている。
マレーはこの日、D・ヤング(アメリカ)との4回戦に臨んでいたが第1セット1-2の状態で試合は中断。ロディックは第5シードのD・フェレール(スペイン)に対し3-1とリードしていたが中断となっている。
試合前に主審と話をしたというロディックは「僕が見ているコートと同じものを彼が見たかどうか知りたかったんだ。コートの後ろはまだ湿っていたんだ。誰もが早くテレビで試合を見たいことは理解している。だけど、彼らはちゃんとしたコートを準備する必要があるよね。」と、中断中のインタビューに答えている。
この日の2回り目に予定されていた第12シードのG・シモン(フランス)と第28シードのJ・アイズナー(アメリカ)の4回戦は、試合消化を早めるためコートを変更して行われようとしていたが、彼らがボールを打つ前に中断が決定されている。
火曜日に予定されていた全試合が、雨のために順延となったことで、男子シングルスのボトムハーフの選手たちは5日間で4試合という厳しいスケジュールになる可能性に直面しており、何としてもこの水曜日に試合を終わらせたいが、天気予報では夜に近づくにつれて降水確率は上がっている。
「選手が誰よりも試合をしたいんだよ。」とマレー。「時間が経つごとに、僕らの側の選手たちはチャンスを失っていくんだ。だから早くプレーしたいんだ。5セットマッチ4試合を5日間で消化するのは、体力的に厳しいし、本当にタフなことなんだ。プレーをしたいけど、コートが危険な状態ならプレーはできないんだ。」
この日に予定されていた男子シングルス準々決勝2試合は、すでに順延が決定されている。
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