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女子テニスツアーのGDFスエズ・オープン(フランス/パリ、賞金総額61万8000ドル、ハード)は金曜日に準々決勝を行い、現在、世界ランク2位で第1シードのK・クレイステルス(ベルギー)が元世界4位のJ・ドキッチ(オーストラリア)を6-3, 6-0のストレートで下し、準決勝に駒を進めた。この結果、月曜日に発表される最新の世界ランキングで、C・ウォズニアキ(デンマーク)を抜いて再び世界女王の座を手にする。
それについてクレイステルスは「再び世界1位になれてうれしく思います。」と話している。
27歳のクレイステルスは、これまで世界1位を3度、経験している。しかし、いずれも2006年以前のこと。その後、クレイステルスは2007年5月に一度引退し、米国のバスケットボール選手であるブライアン・リンチ氏と結婚、2008年2月には娘を出産。その後、2009年8月に本格的に競技に復帰し、直後のUSオープンと今年の全豪オープンを含め、これまで四大大会で3度の優勝を飾っている。
クレイステルスは「年を取って、経験を積んできています。今ここで起きている事柄に対して違った気持ちをもって楽しんでいます。家族、そしてチームの人たちと一緒に楽しむことができるようになっています。これが復帰してから一番楽しいことなのです。」と、復帰前に比べて一段と成長した様子をみせた。
クレイステルスの場合、前回の1位から今回の1位までに256週の期間が空いた。これはATP・WTA両ツアーで2番目に長い期間である。1位はS・ウィリアムズ(アメリカ)で、265週という期間となっている。
また、ドキッチ戦の後にお祝いのトロフィーと花束を贈呈されたクレイステルスは「まだ大会が終わっていないのにトロフィーと花束をもらって、変な気持がしています。」と話した。
ドキッチ戦のクレイステルスは、スロースタートで苦しみ、第1セットでいきなり0-3とリードされてしまう。
しかし、落ち着きを取り戻したクレイステルスは、その後、12ゲーム連取の猛攻でドキッチを圧倒すると、そのまま圧勝で試合に終止符を打った。
試合についてクレイステルスは「ドキッチの試合開始当初のプレーは力強いものでした。サーブもよかったし、リターンも鋭かったです。ですので最初は少し押されていました。でもラリーと続けていれば状況を打開できると考え、それを実行しました。」と打ち明けた。
クレイステルスは準決勝で第8シードのK・カネピ(エストニア)と対戦する。カネピは準々決勝でD・チブルコワ(スロバキア)を6-2, 2-6, 6-2で退けての勝ち上がり。
試合後、カネピは、クレイステルスの復帰について「信じられません。彼女には才能があるに違いありません。普通の人にはできないと思います。」と驚きの表情をみせた。
また土曜日の準決勝については「世界1位の選手とプレーできるなんて素晴らしいこと。世界1位を倒せたらいいですよね。」と挑戦を楽しみにしているようだった。
一方、ドローの他の山では、ノーシードから勝ち上がったB・マテック(アメリカ)が第6シードのA・ペトコビッチ(ドイツ)を7-6 (7-4), 2-6, 6-3で退け、準決勝進出を決めた。マテックは準決勝でP・クヴィトバ(チェコ共和国)と対戦する。クヴィトバは準々決勝で第7シードのY・ウィックマイヤー(ベルギー)を5-7, 6-3, 7-6 (7-3)で振り切りってのベスト4入り。
試合後、マテックは、クレイステルスの復帰について「キム(クレイステルス)は四大大会で2連勝しています。世界女王に値すると思います。キャロリーン(ウォズニアキ)も昨年は安定した成績を残していて、悪くはないのですが。」と話した。
今大会では元世界女王のA・モレスモ(フランス)が大会の共同ディレクターを務めている。
そのモレスモはクレイステルスの復帰後のプレーについて「信じられない結果を残しています。引退前は怪我でよく苦しんでいたので、現在の彼女のフィットネスの状態には少し驚いています。引退時は若かったのでまだ活躍できているのだと思います。」と語った。
「彼女が世界1位になるのは当然のことと思います。セリーナは故障でフィットネスに問題がありますし、ウォズニアキは安定していますが、まだまだ改良の余地がありますから。」
今大会の優勝賞金は10万3000ドル。
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