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女子テニスツアーのクレムリン・カップ（ロシア/モスクワ、賞金総額１００万ドル、ハード）は２０日、シングルス１回戦が行われ、第１シードのＶ・ズヴォナレーワ（ロシア）が、Ｉ・オラル（ルーマニア）に6-2, 6-2のストレートで勝利、２回戦に駒を進めた。

試合後の会見でズヴォナレーワは「これが今年最初のインドアの大会で、サーフェスも違いました。オラルは若いですが、とても大変な相手でした。今日は自分の経験が勝利の役に立ったと思います。」とコメントした。

世界ランク７位のズヴォナレーワは、昨年の今大会では決勝に進出したものの、当時世界ランク１位のＪ・ヤンコビッチ（セルビア）にストレートで敗れ、地元でのタイトル獲得には至らなかった。

地元でのタイトル獲得を目指すズヴォナレーワは、予選勝者のＴ・ピロンコバ（ブルガリア）と対戦する。ピロンコバはＡ・パブリュチェンコワ（ロシア）を6-3, 2-6, 6-4で振り切っての２回戦進出。

ディフェンディング・チャンピオンのヤンコビッチは、Ｙ・シュウェドワ（カザフスタン）を6-4, 5-7, 6-1とフルセットで振り切り、初戦突破を決めている。第２セットを落とし、世界ランク５０位のシュウェドワにセットオールとされたヤンコビッチであったが、ファイナルセットでは５ゲームを連取して一気にリードを広げ、２時間１６分で勝利を収めた。

両者は今季のＵＳオープン２回戦でも対戦しており、その時はシュウェドワがフルセットで勝利するという金星を上げていたが、今回はヤンコビッチに軍配が上がった。

試合後の会見でヤンコビッチは「彼女が何をするか知りながらコートに入りました。彼女は良いサーブを持ってますし、いくつか良いショットもあります。試合の流れに乗り、ボールとコートに慣れるのに時間がかかりましたが、勝利することが出来て単純に満足しています。」と試合を振り返った。

今大会２連覇を目指すヤンコビッチは、２回戦でＬ・サファロバ（チェコ共和国）と対戦する。

この他の試合の結果は以下の通り。

Ｖ・ドゥシェヴィナ（ロシア） ○-× Ｇ・ウォスコボエワ（カザフスタン）, 3-6, 6-2, 6-1
Ａ・クレイバノワ（ロシア） ○-× Ｍ・リバリコワ（スロバキア）, 6-1, 6-2
Ａ・ウズニアッキ（カナダ） ○-× Ｓ・エラーニ（イタリア）, 6-1, 途中棄権
Ｍ・ニクルスク（ルーマニア） ○-× Ｓ・シルステア（ルーマニア）, 3-0, 途中棄権

今大会の優勝賞金は１５万７４２７ドル。