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男子テニスツアーのＡＴＰが統括する引退した選手達のシニア・ツアーであるＡＴＰチャンピオンズ・ツアー第２戦がブラジル・サンパウロで５月２１日から２４日にかけて行われ、Ｔ・エンクヴィスト（スウェーデン）がＦ・メリジェニを7-6 (7-3), 6-3のストレートで下し、初出場でのタイトル獲得となった。

決勝戦の第１セットは両者譲らない試合展開で、5-5までサービス・キープが続いたが、第１１ゲームでエンクヴィストがメリジェニのサーブを初めてブレークし、続く第１２ゲームでサービング・フォー・セットを迎えるも、メリジェニも意地を見せてブレークバックに成功。第１セットはタイブレークへともつれ込んだ。

強烈なサービスを叩き込んだエンクヴィストがタイブレークを6-3とリードしセットポイントを迎えると、センターへサービスエースを決め、第１セット先取に成功した。

エンクヴィストは勢いそのままに、第２セットの最初のメリジェニのサービスをブレークに成功し一気に3-0とリードしすると、そのまま試合に終止符が打たれた。

「素晴らしい決勝戦だった。彼（メリジェニ）のプレーも良かったし、第１セットを先取できたからラッキーだった。そうじゃなかったら、試合結果は違っていたかも知れない。」と、エンクヴィストが決勝戦を振り返った。「ここサンパウロでの試合は、とても楽しくできた。こうしてコートに戻れれたことも嬉しく思う。なによりかつての仲間達との再会もできたんだからね。観客も最高だったよ。」とこのツアーへ参加した喜びも付け加えた。

敗れたメリジェニだったが、満員の会場での決勝戦には満足しているようだった。「今日の試合は最高の気分だった。彼（エンクヴィスト）は本当にタフな相手。サンプラスに匹敵するほどさ。第１セットの6-6まではほぼ完璧なプレーができたけど、そこから彼に持っていかれてしまった。こうしてここで、決勝まで勝ち上がれて光栄に思う。次回は優勝してみせるさ。」

同じ日に行われた３位決定戦では、Ｈ・ルコント（フランス）がＰ・ハールハウスを6-2, 6-4で下した。

同ツアーは、続く第３戦を８月５日から９日にオーストリアはグラーツで、第４戦を翌週の８月１１日から１４日にポルトガルはアルガルベで行われる。