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男子テニスツアーのバークレイズ・ドバイ・テニス選手権(カタール/ドバイ、賞金総額223万3000ドル、ハード)のダブルスに出場している注目のA・ラム(イスラエル)だったが、水曜日に行なわれた初戦で敗退した。
K・ウリエット(ジンバブエ)とのペアでダブルス1回戦に臨んだラムは、M・サフィン(ロシア)/D・フェレール(スペイン)組に3-6, 6-2, [8-10]で敗れている。
今大会は先週行なわれた女子部門において、トーナメント主催者が運営の安全の確保を理由に、ラムと同じくイスラエル人のS・ペア(イスラエル)の参加を認めなかったことから、一躍注目されることとなった。
大会が開催されているアラブ首長国連邦は、イスラエルとの外交上の関係がなく、ユダヤ人選手がドバイでプレーをしたことはこれまでになかった。また、イスラエル人は他の国での市民権を獲得していない限りは、同国への入国を拒否されている。
大会主催者は、ペアが出場することにより、イスラエルによるガザ侵攻への反対者達がデモを起こす恐れがあるとして、ペアへの入国ビザを発行しなかった。
この大会側の判断を受けたWTAは、その対応を厳しく批判し30万ドルの罰金を大会主催者に課した。また多くのメディアも大会からボイコットするという、異例の事態に発展していた。
女子部門での失敗を経験した大会主催者は、先週の木曜日にラムへの入国ビザの発行を決定、ラムはイスラエル人として初めてドバイでのプレーが可能となった。
今大会では大会3日目が過ぎても、特に事件は起きてはいないが、観客はコートの中に荷物の持込を禁止され、金属探知のチェックを受けなければ入場できないなど、厳重なチェックの元で試合は行なわれている。
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