苦手クレーで初Vも「完全な拷問」

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ブブリク(全仏オープン)
画像提供:ゲッティイメージズ

男子テニスのEFG スイス・ オープン・グシュタード(スイス/グシュタード、レッドクレー、ATP250)は20日、シングルス決勝が行われ、第2シードのA・ブブリク(カザフスタン)が世界ランク109位のJ・セルンドロ(アルゼンチン)を6-4, 4-6, 6-3の激闘の末にフルセットで破り、クレーコートのツアー大会で初優勝を飾った。

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28歳で世界ランク34位のブブリクはこれまでクレーコートを苦手としてきており、昨季までツアーレベルでのクレーコートの成績は22勝32敗と大きく負け越していた。

しかし、今季は4月のムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)で16強入りすると、その後出場したクレーコートのチャレンジャー大会でも優勝。そして、先月の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)ではベスト8進出を果たした。

クレーコートでの手応えを掴んだブブリクは芝コートシーズン終了後、すぐにハードコートシーズンには移行せず、クレーコートで行われる今大会に初出場。

すると初戦の2回戦で世界ランク101位のA・シェフチェンコ(カザフスタン)、準々決勝で第7シードのF・コメサナ(アルゼンチン)、準決勝で同116位のA・カゾー(フランス)をいずれもストレートで下し、クレーコートのツアー大会で初の決勝に駒を進めた。

23歳のセルンドロとの顔合わせとなった決勝、立ち上がりの2ゲームは両者ブレークを許し合う展開となるも、ブブリクが第10ゲームで再びブレークに成功し先行する。

しかし、第2セットでブブリクは1度ブレークを奪うも、自身は2度のブレークを許してセットカウントは1-1となる。

そして迎えたファイナルセット、ブブリクはファーストサービス時に100パーセントの確率でポイントを獲得するなど冴え渡り、1度もブレークポイントを与えずにキープを重ね、リターンゲームでは第6ゲームでブレークに成功。最後までリードを守りきり勝利を収めた。

ブブリクはこれで6度目のツアータイトルを獲得。クレーコートでは初優勝となった。

表彰式でブブリクは「まず最初にフアン(セルンドロ)、ネットで言った通り、これはテニスじゃなかった。完全な拷問だったよ」と、冗談交じりに語った。

「これは僕にとって6つ目のタイトルだけど、これまで偉大な選手たちと戦ってきた中でも、この決勝は最も厳しい試合の1つとして記憶に残るよ。本当にお疲れ様、君とチームにおめでとう」

「ここに来られて本当に嬉しかった。来年また戻ってくるのが待ちきれない。美しいアルプスに、素晴らしい場所だ。今日優勝できて本当に嬉しいけど、たとえ1回戦で負けていたとしても、この景色だけでも最高だよ」


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(2025年7月21日8時54分)
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