テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は現地14日、男子シングルス決勝が行われ、第3シードの
C・アルカラス(スペイン)が第2シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)を6-2, 6-2, 7-6 (7-4)のストレートで破り、同大会2連覇を達成するとともに、四大大会4度目の優勝を飾った。表彰式でアルカラスは「僕にとってこれは夢なんだ」と語った。
>>【動画】21歳アルカラスがウィンブルドン連覇達成!優勝の瞬間!<<>>アルカラス、ジョコビッチらウィンブルドン組合せ<<21歳で世界ランク3位のアルカラスは昨年のウィンブルドン決勝でジョコビッチを破り大会初優勝を果たした。
今大会は1回戦で世界ランク269位のM・ラヤル(エストニア)、2回戦で同69位の
A・ブキッチ(オーストラリア)、3回戦で第29シードの
F・ティアフォー(アメリカ)、4回戦で第16シードの
U・アンベール(フランス)、準々決勝で第12シードの
T・ポール(アメリカ)、準決勝で第5シードの
D・メドベージェフを下し2年連続で決勝に駒を進めた。
決勝戦は37歳で世界ランク2位のジョコビッチと2年連続の顔合わせに。この試合、アルカラスは試合を通じて42本のウィナーを決めるなど終始主導権を握る。
リターンゲームではジョコビッチから5度のブレークに成功。終盤で3度のチャンピオンシップポイントを逃がし1度のブレークを許す場面はあったものの、最後はタイブレークで2度のミニブレークに成功し、2時間27分で同大会2連覇を達成。先月の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)に続き、四大大会4度目の優勝を成し遂げた。
表彰式でアルカラスは喜びを語った。
「正直、僕にとってこれは夢なんだ。このトロフィーを手にすることがね。11歳のときにインタビューで『僕の夢はウィンブルドンで優勝すること』と言った。僕は夢を繰り返している。これからも続けていきたい。もちろん、この美しいコートでプレーするのは最高の気分だ。この素晴らしいトロフィーを掲げている。僕にとって、ウィンブルドンは最も美しい大会であり、最も美しいコートであり、そして最も美しいトロフィーなんだ」
また、同一シーズンに全仏オープンとウィンブルドンを制覇するのはアルカラスが史上6人目。過去には
R・レーバー(オーストラリア)、
B・ボルグ(スウェーデン)、そしてBIG3と呼ばれる
R・ナダル(スペイン)と
R・フェデラー(スイス)とジョコビッチが達成している。
アルカラスはこの快挙についても表彰式で言及した。
「(なぜこの快挙を達成できたかというと)ただ戦って、信じていただけだと思う。わからないよ。同じ年にそれを達成した選手たちの一員になれたことは、僕にとって大きなことだ。ノヴァーク(ジョコビッチ)と同じテーブルに並べたことを本当にうれしく思う。偉大なチャンピオンたちが成し遂げたことだからね。僕はまだ、自分が彼らのようなチャンピオンだとは思っていない。僕は自分の道と旅を築き続けるよう努力するよ。僕にとって大きな瞬間だ」
一方、敗れたジョコビッチはフェデラーに並ぶ、ウィンブルドン最多タイの8度目のタイトル獲得とはならなかった。
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