テニスの全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)は16日に男子シングルス1回戦が行われ、予選勝者で世界ランク137位の
S・ナガル(インド)が第31シードの
A・ブブリク(カザフスタン)を6-4, 6-2, 7-6 (7-5)のストレートで下し初戦突破を果たした。ナガルは去年9月時点で約14万円しか持っていなかったものの、今回の勝利により約1,700万円の賞金を獲得することになった。
>>【全豪OP 賞金一覧】<<>>ジョコビッチ、アルカラスら全豪オープン組合せ<<26歳のナガルが同大会の本戦に出場するのは3年ぶり2度目。前回出場した2021年は初戦で敗れた。今大会は予選から出場し、3試合を勝ち抜いて本戦入りを果たした。
世界ランク27位のブブリクとの顔合わせとなった1回戦、ダブルフォルトやアンフォーストエラーが目立つブブリクに対し、ナガルは29本のウィナーを決めるなどして6度のブレークに成功。自身も3度のブレークは許したものの、リードを守り切り2時間37分で四大大会では2度目、全豪オープンでは初の本戦白星を手にした。
また、インド人選手がグランドスラムの男子シングルスでシード選手を破るのは1989年以来35年ぶりの快挙となった。
ナガルは去年9月の時点で銀行口座に約14万円(900ユーロ)しか入っていなかったことを以前に明かしていたが、今回の勝利により約1,700万円(18万豪ドル)の賞金を獲得することになった。
このことについて試合後の会見でナガルは喜びを語った。
「最初はとても感情的だったよ。もちろん今は泣いてはいないけど、まだ完全に落ち着いてはいない」
「このような瞬間は、アスリートならではの経験だ。いい年もあれば、悪い年もある。昨年は、ある期間では最高の年だったと思う。確かに900ユーロしか持っていなかったし、最初の数ヵ月はトーナメントに出られなかった。2月のワイルドカード(主催者推薦)に頼って130位台で終えた。これは信じられないようなことではない」
「スタート地点からまたここに来て、予選を通過し、木曜日に2回戦をプレーするチャンスを貰えたことは、自分の誇りだ。いい気分だよ」
勝利したナガルは2回戦で世界ランクワイルドカードで出場している同140位の
シャン・ジュンチェン(中国)と対戦する。シャンは1回戦で同42位の
M・マクドナルド(アメリカ)を下しての勝ち上がり。
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