女子テニス協会のWTAは公式サイトで、敗戦後の選手の気持ちの整理の仕方を特集。各選手それぞれのメンタル回復術やかけられたくない言葉などが語られるなか、世界ランク13位の
J・オスタペンコ(ラトビア)はネガティブな言葉をかけられると「爆発しちゃうかも」と明かした。
>>トゥロターら四日市CH組合せ<<WTAは今回6名の選手に敗戦後の感情コントロールについて質問した。
世界ランク55位で36歳の
T・マリア(ドイツ)は現在2児の母。子どもが誕生したことで敗戦後のネガティブな感情から脱却するスピードが上がったと明かした。
「子どもたちの前で泣きたくないの。夢を壊したくない。ネガティブな部分を見せたくないから、それが助けになった。だからポジティブでいるようにしているの」
また、21歳の
M・コスチュク(ウクライナ)は「負けた事実は変えようがない。ポジティブに考えるか、ネガティブに考えるか。ポジティブとは、座って自分自身について正直に考え、取り組むべきことを考え、行動に移すこと。それとも、座って自滅し、自分のやることなすことすべてが間違っていると話すか」とコメント。
「後者だと成長できない。成長できないのは、毎回負の感情を抱え込んでしまうから。3連敗、4連敗してしまうと心が折れるときが来る。だから、感情の波を保つことが大事だと思う」
上記2人は負けたあとの感情やモチベーションについてだったが、下記4人は敗戦後にかけられたくない言葉を説明した。
2017年の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)を制したオスタペンコはその後一時勝ち星から遠ざかっていたが、今年は全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)と全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)でベスト8に進出。世界ランクも13位にまで再浮上させた。
そのオスタペンコは試合中に不満があると感情を表に出すスタイルが度々話題に。敗戦後にかけられたくない言葉として「ネガティブなこと」だと話した。
「超ネガティブなこと。私は本当に感情的だから(笑)。負けた自分に対してかなり腹が立っているときにネガティブなことを言われたら、爆発しちゃうかも(笑)」
以下は
L・サムソノヴァ、
Y・プチンセワ(カザフスタン)、
K・ボールター(イギリス)のコメントを掲載。孤独のなか1対1で戦うテニスというスポーツで敗戦するとき、選手はどのようなことを考え消化しているのか。表情や言動に選手の個性が出ているかもしれない。
サムソノヴァ:「私にはあまり起こらないことだけど、もし誰かが私のところに来て『今日はいいプレーができなかったから、私とは一緒に働けない』と言ったらね。何かポジティブなことを言ってほしいな」
プチンセワ:「試合に負けた時、頭の中では自分の良くなかった点に集中しようとする。逆に、負けたのに『素晴らしいプレーをした』と言われると、『ふざけるな』って感じになる。聞きたくない言葉ね。『素晴らしい試合だった』とかね。『消えて!』ってなる(笑)。私は試合に勝っても『君のプレーはひどかった』と言われる方が好きなの。私はそれに『ありがとう』と返せるわ」
ボールター:「『あなたはいいプレーをした』ね。それは厳しいコメントね。ポジティブであってほしいと、すべてのことにベストを見出そうとしているとき。彼らは素敵な人であろうとしているけど、その言葉を聞いて折れないようにするのは難しいことなの」
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