男子テニスのロレックス・パリ・マスターズ(フランス/パリ、室内ハード、ATP1000)は1日、シングルス2回戦が行われ、第11シードの
H・フルカチュ(ポーランド)が世界ランク66位の
R・バウティスタ=アグ(スペイン)を6-3, 6-2のストレートで破り、ベスト16進出を果たした。フルカチュはこの試合で19本ものサービスエースを決め、今季のツアーにおけるエース本数で唯一1,000本を超える選手となった。
>>ジョコらパリマスターズ組み合わせ<<フルカチュはこの試合の前に今季のエース本数で985本を記録していた。バウティスタ=アグとの一戦では19本のエースを決めるなどファーストサービスが入ったときに82パーセントの高い確率でポイントを獲得。1度もブレークを許すことのないサービスゲームを披露した。
リターンゲームでは3度のブレークチャンスを創出しそのすべてでブレーク。わずか56分で完勝し2021年以来2年ぶり2度目の16強入りを決めた。
1シーズンのサービスエース本数が1,000本を超えるのは2019年に
J・イズナー(アメリカ)と
R・オペルカ(アメリカ)が達成して以来4年ぶり。男子プロテニス協会のATP公式サイトにはフルカチュのコメントが掲載されている。
「1,000本のエースを打てたことに本当に興奮しているよ。願わくば、まだ数本欲しいところだけど、今年の初めにはそんなこと期待していなかったから、いまサーブは間違いなくうまくいっているね。この調子で、今年もあと少しいい成績を残せるといいね」
ATPは1991年からサービスエース本数の統計を取り始め、2023年までに9選手のみが1シーズン1,000エースを達成。複数回この記録を取ることができたのはイズナー、
I・カルロビッチ(クロアチア)、
G・イバニセビッチ(クロアチア)、
K・アンダーソン(南アフリカ)、
M・ラオニッチ(カナダ)の5選手となっている。
【ATPツアーで1シーズン1,000本超えのエースを達成した選手】
※1991年以降、()内は達成年
J・イズナー:7回(2010、2012、2015~2019)
I・カルロビッチ:4回(2007、2014~2016)
G・イバニセビッチ:4回(1994、1996~1998)
K・アンダーソン:2回(2015、2018)
M・ラオニッチ:2回(2012、2014)
H・フルカチュ:1回(2023)
R・オペルカ:1回(2019)
A・ロディック(アメリカ):1回(2004)
P・サンプラス(アメリカ):1回(1993)
フルカチュは3回戦で世界ランク21位の
F・セルンドロ(アルゼンチン)と対戦する。セルンドロは2回戦で第8シードの
C・ルード(ノルウェー)をストレートで下しての勝ち上がり。
同日には第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)や第7シードの
S・チチパス(ギリシャ)、第10シードの
A・ズベレフ(ドイツ)、第13シードの
A・デ ミノー(オーストラリア)らが3回戦へ駒を進めた。
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